2023年11月19日

印旛沼のトモエガモ、今年もすでに5万羽以上

11月18日に印旛沼でトモエガモのカウントをしてきました。すでに5万羽以上が飛来しています。去年5万羽を超えたのは1月のカウントのときで、11月は2万羽(長島充さんの調査)くらいでした。トモエガモの全国総数は最近5年ほどの間に急激に増えていて、昨年は17万羽近くでした。今年はさらに多くなるかもしれません。

ただ、これほど大きな群れだと十分な食物があるかが心配です。トモエガモはいろんなものを食べるようですが、宍道湖では林内でドングリを食べているのが観察されていて、他にも山間部に多数が飛来している場所があることから、ドングリは重要な食物になっていると思われます。今年はドングリが不作で熊の出没が増えているとのニュースを見ると、トモエガモも大丈夫かなと心配になります。

IMG_1329印旛沼2023-11-18.jpg
トモエガモは遠くて撮影できず、これはオナガガモの群れ。3万羽いました。

IMG_1334かんた.jpg
ところで、いつも印旛沼に行くとモモイロペリカンのかんた君をさがします。船着き場にいることが多いです。30年近くまえに放されて印旛沼で暮らしているそうで、元気な姿を見るとほっとします。かんた君は冬になると桃色の繁殖羽になります。カワウもいま繁殖羽の個体がいるので、魚を食べている鳥は春が繁殖期とは限らないのでしょう。
posted by ばーりさ at 22:29| 活動報告