2023年06月08日

大阪で講演をしました

6月3日、日本バードレスキュー協会・日本野鳥の会ひょうご・日本野鳥の会大阪支部共催の第23回鳥類学講座に、講師として呼んでいただきました。

大雨の影響で前日から新幹線が動かず、どうしたものかと思いましたが、羽田–神戸の飛行機で会場にたどりつけました。会場でもあり大阪支部も入っている建物、素敵ですね。IMG_0597 2.jpg

3時間の講演で、私が大学院で行っていたアカショウビンの生態や渡りについての話と、バードリサーチで少しずつ作っている気軽な研究参加のための仕組みづくりや今後の野望について話をしました。講演の後には、バードリサーチに新しく入会してくれた方も多く、楽しんでいただけたかなとホッとしました。

声をかけてくださった日本バードレスキュー協会、特に村濱さんはじめ、日本野鳥の会ひょうご・大阪支部の皆様、ありがとうございました。
posted by ばーりさ at 15:31| 活動報告

クロジ増加? モニ1000 大佐渡調査2回目

モニタリングサイト1000の調査で、植田さんからの引き継ぎのため、高木さんに続いて私(植村)も佐渡(大佐渡→小佐渡の2コース)の調査に行ってきました!
高木さんの報告はこちら

調査の前日に佐渡入り。私は初めての佐渡だったので、植田さんに環境や景色を案内してもらいました。
ちょうど見頃だったトビシマカンゾウの群落
ちょうど見頃だったトビシマカンゾウの群落

大王杉と植田さん 佐渡にはスギの巨木がたくさんあるそうです
大王杉と植田さん 佐渡にはスギの巨木がたくさんあるそうです

大佐渡の調査コースで日の出前に調査を始めるとなると、早朝に車で長い山道を登るのも大変です。そこで前日のうちに調査コースの始点に着いて、私は車、植田さんはテントで寝ました。6月頭でもまだまだ寒い!快適に寝るには冬用の寝袋が必要です。

調査は朝3:58分に開始(日の出の30分くらい前)、5つあるうちの最初の定点では夜明けに飛ぶヨタカの声も記録されました。
モニ1000の調査では5つの定点をそれぞれ10分ずつ、1つ目の定点から5つ目の定点まで行って帰っての2回ずつ行います。定点間の移動もあるので全部では1コースあたり2時間半から3時間かかります。まだ真っ暗な調査開始から、すっかり林内にも日が差す調査終わりまで、さえずる鳥が少しずつ入れ替わるのを感じながら調査を行いました。
記録された鳥の中で、クロジは過去の調査を見ても今回が最も個体数が多かったことがわかりました。
大佐渡クロジ
大佐渡で記録されたクロジの個体数の推移

クロジは全国鳥類繁殖分布調査でも記録地点数が増えている鳥ですが、分布が拡がるだけでなく生息密度も高くなる傾向が他の調査地でもあるのか、今回の繁殖期の全国からのデータが返ってきたら見てみようと思います。

調査の後は下山してトキを見に行きました!保護増殖事業の長い努力によって、野生下のトキは500羽を超えたそうです。しかし、佐渡でも簡単に見れるわけではなく、それなりに探してやっと数羽を見ることができました。
それからカツ丼を食べ、温泉に入って、翌日は小佐渡の調査をして帰途につきました。
IMG_0555.jpg
このブログで紹介されるカツ丼の撮影風景
posted by ばーりさ at 13:29| 活動報告

今年はホトトギスもカッコウもやや早め



6月に入り,ホトトギスもカッコウも初認情報が落ち着いてきました。そこで,過去からの情報を集計してみました。

まずはホトトギス。南日本でも普通にみられるだけにカッコウよりも初認情報がずっと多いです。早く渡来した年年は,2018年や2020年がありましたが,そこと比べると遅いものの,今年も早い年の一つにはいります。


ホトトギス.png


 続いてカッコウ。カッコウは北日本や南日本では標高の高い場所に分布します。それもあって,ホトトギスよりも初認件数は少なめです。
 パターンはほぼほぼホトトギスと一緒。早かったは2017年,2018年,2020年ほどではありませんが,やはり今年も早い年の1つと言えました。


カッコウ.png


これで,ほぼほぼ繁殖期の季節前線ウォッチは終了です。まだ記録をお送りいただいていない方がいらっしゃいましたら,情報お送りください。こうした集計に使わせていただきます。

posted by ばーりさ at 13:20| 活動報告