2023年04月18日

ウグイスの初鳴きの今年の東京の予報は4日早め

今年も実施してきたウグイスとツバメの予報。本日の更新で,今期は終了となりました。
そこで,情報件数の多い,東京周辺について,予報と実際とを比べてみました。

まずは,予報の推移から。
ウグイス予報推移.jpg

1月8日に予報を開始しましたが,最初の予報は2月27日でした。1月30日の予報では2月25日に少し早まりましたが,その後すぐに26日に戻り,最終的には,最初の予報の2月27日に戻りました。このように東京はブレのない予報になっていました。全国どこでも「ブレない予報」ができていたわけではありません。

予報のブレ.png

北の方ほど,予報がブレてしまう傾向があり,寒い地域ほど,初春時点でその年の暖かさを推測しにくいということで,致し方ないことかもしれませんが,今後の課題です。

では,予報と実際のウグイスのさえずりはどれくらいあっていたのでしょうか?
東京の例では,結構いい感じです。

tokyo2023.jpg

ピークは4日ほど早く予測してしまっていますが,そこそこいい感じで,初認のスタート(5%予報)もなかなか的確な感じです。
ほかの地域もこれほど的確かというと,そんなこともないかと思いますが,北海道の初認も落ち着く5月に入ってから検証して,来年の予報に活かしていきたいと思います。
posted by ばーりさ at 13:31| 活動報告

【みにクル】九十九里浜北部でシギ・チドリ類調査(奴賀)

4月16日、九十九里浜北部のシギ・チドリ類調査に行ってきました。およそ3年ぶりのみにクルです。

写真1参加者.jpeg
今回の参加者は、SさんとSさんの2名。

調査は、九十九里浜北部、飯岡海岸、矢指ケ浦で行いました。

写真2調査地風景.jpeg
曇りで風も弱く、観察はしやすい天候なのですが、沖の方は海霧?でよく見えません。陸側に霧が来ないように願いつつ調査を行いました。

観察できたシギ・チドリ類は以下のとおり。
ダイゼン 1
コチドリ 4
シロチドリ 14
メダイチドリ 51
チュウシャクシギ 1
イソシギ 1
キョウジョシギ 1
ミユビシギ 6
ハマシギ 2

期待していたミユビシギ、ハマシギは少なめでしたが、メダイチドリが群れで休息しており、みんなでカウントすることができました。
写真3メダイチドリ.JPG

他の鳥としては、ヒバリ、セッカがあちこちで囀っていたり、一方でまだクロガモが見られたり、港にアカエリカイツブリがいたりしました。
また、九十九里浜で初めてガビチョウを確認しました。。。

ところで、今回、Sさんの装備が面白かったので紹介したいと思います。
三脚に合体するバックパックです。
写真6.jpeg

シギチを見に行きたいけど、望遠鏡は重くて持つのが大変、とか、小型の望遠鏡、三脚でも、肩で担ぐと、肩にあざができてしまう方、いませんか?肩ではなく、このようにバックパックと一緒に背負えば、あざを作らずにすみます。両手が自由になりますし、歩いての移動も楽だそうです。デメリットとしては、バックパックの容量が少なめなことと、大型の望遠鏡だとバランス悪くなりそうな気がすることでしょうか。
ネットで調べると何種類か同様のものがありますが、これはおそらく、「Visionary- Viewpack Tripod Carrying System」という海外の製品のようです。ちなみにSさんの望遠鏡は、コーワ TSN-554 PROMINAR フローライト(直視型)です。

望遠鏡を担ぐのが大変、という方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
posted by ばーりさ at 09:44| みにクル報告