2022年11月21日

今年のツグミはスタートは早かったけど,全体ではやや遅め

バードリサーチ事務所のまわりでも,この週末からツグミが見られるようになってきました。
シーズン当初,北海道などからの情報では,今年は早いなぁと思っていたのですが,事務所周辺の初認が去年は11/14,一昨年は10/31,その前は11/12だったことを考えると,やや遅い感じです。

そこで,今年のここまでのツグミの初認状況と,その平年値を比べてみました。

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青い棒グラフが過去平均,赤線が今年ですが,10月の初めから中旬にかけては,棒グラフより赤線が上にいっていて,立ち上がりは早かったことがわかりますが,その後,伸びず,平年ではピークを過ぎている11月中旬になって,ようやく平年値を上回ていて,全体で見れば今年は遅いようです。
なぜ遅いのか,など,原因までは,今のところよくわからないのですが,引き続き,記録をとっていくことで何らかのパターンを見いだせたらよいな,と思っています。


posted by ばーりさ at 09:47| 活動報告

2022年11月17日

図書紹介:シャルル・ボナパルトの時代 籠島恵介著 税別1400円

SNSで拝見し、購入しようと思っていたら、著者の籠島さんから事務所に寄贈いただいてしまいました。ありがとうございます。
なので、さっそく拝読させていただきました。皆さまにもご紹介します。

本書では、今日の鳥類学の礎を築いた鳥類学者の一人、シャルル・ボナパルトの人生を軸に、彼が生きた時代を、時代の主役と言えるナポレオンの視点ではなく、家族からの視点で描き、鳥類学に貢献した多くの人物とシャルルの交流が記されています。アメリカで大規模な参加型調査(その中でも僕は、Christmas Bird Count が好きです)を実施しているオーデュボン協会の名前の由来である画家のオーデュボンとシャルルの邂逅も出てきます。
今日では調査器材も解析手法も高度化が進み、当時はできなかったことがたくさんできるようになりましたし、日々分類も見直されるようになっています。
それでも、全ての研究は、シャルルの時代から続く博物学の上に成り立っている。その時代を思い浮かべながら、新しい鳥を発見して、記載して、命名するわくわくを本書を読みながら追体験するのは心地良かったですし、技術の高度化によって僕らの視野が狭くなっていることにも気付かされました。

さいごに、日本鳥類目録第7版に記載のある鳥のうち、シャルルが学名を命名した鳥を籠島さんの著書のコラムからご紹介します。アシナガシギ、ハリオシギ、イワツバメ、クロアゴヒメアオバト、アカガシラサギ、ミズカキチドリ、ルリカケス、計7種。イワツバメも、なんですね!

鳥類学者シャルル籠島恵介.jpg
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シャルル・ボナパルトの時代 −ナポレオンの甥に生まれた鳥類学者−
籠島恵介著/つむぎ書房
1,400円(税別)
ISBN 978-4-910692-58-6
https://tsumugi-shobo.com/book162/
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posted by ばーりさ at 18:14| 書籍紹介