2022年07月27日

新事務所(国立)のルート案内

新事務所に移転して3か月。嬉しいことに、ちょこちょこ来客があります。
ただ、目立つ看板を出していないので、郵便受けの小さい表示しかなく、
駅から徒歩3分の近さですが、住所を控えていないと不安になることもあるようです。
なので、ちょいとルート案内をば。

JR中央線国立駅に着いたら改札(東側の直接外に出る方)を出て、右(南)へ向かってください。西側にも改札がありますが、こちらはショッピングモールnonowa直結の出口で逆方向です。
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すると、右側に旧駅舎を活用した建物があり、目の前にロータリーが見えます。
左手は今は工事のための柵が設置されています。
ロータリーに向かって真っすぐ進みます。
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ロータリーに面してきたら少し左へ向かいます。
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斜めに横断歩道があるので、青になるのを待って渡ってください。
赤で渡ると、交番にいるお巡りさんに目を付けられます(笑)。
正面のビルの1階は三井のリハウスです。
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ロータリーを背に、1階が三井のリハウスビルを右手に、やや狭い道の歩道を進みます。
少し行くと三角屋根のビルが見えてきます。自動販売機の裏に入口があります。
(↓写真は車道の反対側の歩道から撮影してるので、実際の景色とは少し違う)
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入口はこんな感じです。正面のガラス扉は普段開いています。
右手のポストで、バードリサーチが入居しているのを確認♪
左手は歯医者さんの入口です。
バードリサーチの事務所は3階です。
階段のほかエレベータもついています。
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では、皆さまのお越しをお待ちしております。

事務所の住所
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国立市東1-4-28 篠崎ビル302
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posted by ばーりさ at 20:17| 活動報告

山梨県の水場カメラ

山梨県の八ヶ岳麓あたりに、7月初旬から水場カメラを設置しました。
電源はあるけど、有線LANがないところで、モバイルWi-fi(携帯電話の通信網)を使用してどの程度撮影できるか試しています(市販品のウェブカメラATOM cam2を使用)。
ただ、最近雨も多いし、水場の環境が豊富なためではないかと思うのですが、あまり鳥が来ません。辺りでずっとキビタキが鳴いているような所なのですが、キセキレイ、ゴジュウカラ、ヤマガラは、一度きり...。
ただ、ジョウビタキが幼鳥も含めて日に1回ぐらいやってきます。実際現地でも相当な密度がいるように思います。繁殖が確認されたと思ったら、こんな急激に増えるんだという印象です。どういう要因なんでしょうか、興味深いですね。

秋の渡りや冬鳥の移行は捉えられるか、水場はこれからに期待です。








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posted by ばーりさ at 18:38| 電子工作戦隊

図書紹介:野生動物の法獣医学 もの言わぬ死体の叫び その2

その1から続く

■ トラップにかかったイワツバメ

もうひとつ紹介したいのは、中部地方の浄水場の汚泥処理施設で2年連続で大量のイワツバメの死骸が見つかった事件です。なぜ、イワツバメたちは死んだのでしょうか?イワツバメたちのお腹には粘度の高い汚泥が付着していました。上述した皮下脂肪の状態は中程度で問題はなく、外傷もありませんでした。しかし、急性の肺出血、消化管内の汚泥物充満と腸管壁浮腫がみられ、肝臓退色が確認されました。ほかにも皮膚や肺、気管支などに細菌感染が認められました。以上のことから、イワツバメたちは汚泥にはまったあと、泥を飲んでしまい、気道病変や傷口からの細菌感染、脱出を試みたことでの体力の消耗、雨水による体温低下などが加わって衰弱死したと判断され、死因は特定されました。

ですが、なぜ、この2年に限ってイワツバメの大量死が起きたのでしょうか?ご存知のようにイワツバメは泥を使って巣を作ります。どちらの年も大量死が起きる2日ほど前に暴風雨があったことから、著者は川の増水によって河原などでの泥の採取ができなくなったイワツバメたちが浄水場の泥をみつけてやってきたのではないかと推理しました。汚泥処理施設では、泥成分の沈殿を促進するため、ポリ塩化アルミニウムなどの凝集剤を入れているので、その効果で泥の粘度が高くなっているそうです。このために、羽に泥が付着すると飛び立てなくなってしまうということのようでした。それ以降、この施設では汚泥処理プールに多めの水を残すことで泥が表面に出ないようにする対策が取られたとのことでした。汚泥処理施設で大量死、なんていうと、何か悪い毒物でも、といったことを想像しがちですが、死体の剖検から原因を求めていくことで、鳥の生態と人の生活と災害との接点に行きつく展開にはたくさんの学びがありました。

進化は淘汰(死)によって紡がれてくるものです。ですが、彼らの進化の過程には、窓ガラスも汚泥処理施設も存在していませんでした。鳥たちがこれから、窓ガラスを回避したり、ぶつかっても平気な力を獲得していくかというと、可能性は低そうですが・・・。人為環境に生きる鳥たちの生態や行動、人側の取り組みに今後も注目していきたいと思います。

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野生動物の法獣医学 もの言わぬ死体の叫び
著:浅川満彦/緑書房
1,800円(税別)
四六判 256
ISBN978-4-8052-0957-8
http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN978-4-8052-0957-8.htm
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余談

我が家は最近クマネズミの侵入を許していて、あれこれ対策をしているのですが、この本を読んで、殺鼠剤の成分やそれがネズミやその他の生きものにどういう症状をもたらすのか、物事の裏側を知ることができて、とてもスッキリしました。ネズミ捕り用の粘着シートを屋外に設置し、かかったネズミを襲った猛禽がシートから離れられなくなって、著者のところに運び込まれた顛末には驚きました。あのシートはかなり強力で、かかったクマネズミを解放してやろうと思って格闘し、にっちもさっちもいかず断念したこともある私には、著者が神様に思えました。救出するために使ったのが食用油と小麦粉。口に入っても大丈夫なものを選んでいるところに著者の生きものに対する愛情を感じました。


posted by ばーりさ at 16:13| 書籍紹介

図書紹介:野生動物の法獣医学 もの言わぬ死体の叫び その1

 オンラインで開催した鳥類学大会に2年連続で参加していただき、分野横断の楽しいディスカッションを提供してくださった浅川満彦さんの著作を、出版社から寄贈いただいていたのでご紹介します。「物言わぬ死体の叫び」とサブタイトルがついていますが、僕の印象では、叫んでいるというよりは静かに佇んでいる感じでした。それを、浅川さんの博識フィルターを通してみると、みるみる色鮮やかに彼らの生きた姿が映し出される。獣医学に限らず鳥類学の現場の雰囲気が滲み出ている、とても良い本です。

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著者の浅川さんは恥ずかしがりやなのか表紙にはいない。
本屋で見つけたら、浅川さんがどこにいるか探してみよう!


少し開いてみると、体の部位や状態に関する専門用語や薬品名や法律用語などがみっちり並んでいるし、死体や解剖の写真などが並んでいて、獣医や獣医を目指している人以外にはとっつきにくい印象なので、初見でこの本の良さに気付ける人は少ないかもしれません。

ですが、読みにくそうに見えて、実はテンポよく簡潔に書かれていて、スイスイ読めます。短い節の中で鳥に関するいろいろな(しかも生態や行動についての本では得られないような)知識が身につくし、鳥の死骸から何が読み取れるのか、そこからどう推理するのか。どこか推理小説のような味わいもあります。そして、きまって節の後半になると文体が崩れてきて、著者の身の回りの出来事や学生を育てる指導者の独白とか、ふっと笑ってしまうユーモアが顔を出します。「ここからは、まったくの想像」と著者の考えが披露されるあたりは、事実をひとつずつ押さえながら真相に迫る前半とはまるで違い、そのギャップも楽しいです。死体の写真が苦手でなければ、ぜひ多くの方に読んでもらいたい一冊です。


■ キクイタダキ 餓死かどうかは大事なチェックポイント
 少し本書の内容を紹介します。日本で最も小さい鳥のひとつであるキクイタダキが11月釧路市の住宅街でカラス窓の下に落ちていたところを拾われ、釧路市動物園に運び込まれ例です。著者は、まず外見を見て羽の状態を確認し(そこでこの個体は幼鳥と判断)、口腔内を確認して、次いで解剖によって分かった所見が簡潔に列記していきます。このキクイタダキは皮下脂肪の蓄積が十分あったので飢え死にの線はなくなりました。口腔内の出血、肺挫傷、静脈系うっ血があり、外部から強い衝撃を受けたと判断され、状況から判断して、窓ガラスへの衝突による死亡と結論づけられましたが、話はそこで終わりません。皮下脂肪の状態は胸のところで確認するのですが、脂肪が蓄積する順序にはルールがあり、鎖骨、竜骨突起(胸の中央、縦一本の胸骨のでっぱったところ)、腹部へと頭側から順に脂肪は蓄積していき、蓄えた脂肪を消費するときは腹部から蓄積した時の逆の順に消費されていくという解説も展開されます。読者の皆さんが死亡個体の剖検を求められることはまれだと思いますが、こうした知識を知っておくことは、鳥を保護した時や、生態の研究でも役に立つと思います。

その2へ続く



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posted by ばーりさ at 16:07| 書籍紹介