2022年04月12日

今年の鳥たちのさえずりは早くから活発です

4月1日からスタートした森の鳥の聞き取り調査。今年は参加者も多く,経験,年齢も様々で,毎朝楽しく実施しています。

聞き取りも各調査地4回できたので,現時点までの状況をグラフにしてみました。
まずは,一番北の北海道富良野。

富良野.png

太い赤線が今年のさえずり頻度で,そのほかの色がこれまでの年の状況です。キバシリだけ微妙で,もうここまでさえずりが落ちてきていると判断するか,あるいはこれから活発になってくるかで評価はかわりますが,ほかの種は,例年よりもかなり早くから活発にさえずっていると言えそうです。


次は,長野県志賀高原
志賀高原.png


ウグイスやコガラは,もっと早くから活発だった年もありましたが,ここも,例年よりは早くから活発にさえずっています。特にルリビタキは,初日からフルスロットルな感じでちょっと驚きました。


そして,埼玉県秩父
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ヤマガラとコガラは平年並みですがヒガラとゴジュウカラは早いです。


そして最後は富士山中湖
山中湖.png

ここは平年並みかやや早めという感じでしょうか。夏鳥の初認でいえば,センダイムシクイはこれまでで最早で,コムクドリは最早タイでした。

今年は全体的に早めのようで,これから毎日のように初認記録が出てくる楽しい季節です。
興味のある方は,早起きできる方なら,どなたでも参加できます



posted by ばーりさ at 11:57| 活動報告

2022年04月07日

モズが増えてきた多摩の雑木林

4月になり,今年も通勤前のツミの分布調査がスタートしました。1週間たって,調査地を一巡し終えました。
ツミは3か所で確認しましたが,定着して繁殖行動に入っているのは1か所のみ。季節前線ウォッチでは,確認が早くなっている種が多いですが,ツミは年々繁殖が遅くなっているイメージがあります。

一巡して気になったのは,モズをみる林が多くなったことです。この傾向は数年前からあって,東京都鳥類繁殖分布調査でも,分布が拡大していることがわかってきていますが(https://www.bird-atlas.jp/news/bbstokyo2016-21.pdf),今年はさらによくみかけます。さっそく巣も2か所で見つけました。

雑木林の更新やナラ枯れ対策もあって,木の切られた林も多く,これまでは,そんなところがモズの生息地になっていたのですが,それが伐採はされてないけれども,近くに畑などの開けた場所にも生息地が拡大している感じがします。

雑木林.jpg


今後,どうなるかに注目しつつ,観察続けたいと思います。

posted by ばーりさ at 11:56| 活動報告

2022年04月04日

あした出会える野鳥100

著者謹呈ということで,以下の書籍が届きました。柴田さんですかね,菅原くんですかね,ありがとうございました。

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散歩道の図鑑 あした出会える野鳥100

柴田佳秀(文) 菅原貴徳(写真) piro piro piccolo(イラスト)
本体1,600円+税10%
山と渓谷社


身近な野鳥を厳選した初心者向けの図鑑です。
イラスト図鑑と写真図鑑の良いとこどりを狙っているのでしょうね。
最初に掲載されている100種が陸の鳥と水鳥にわけてずらりと並んでいるページがあるのですが,そんなところはイラストのよいところで,載っている鳥を概観できて楽しいです。

書店で手に取ってみてください。
posted by ばーりさ at 14:03| 書籍紹介

2022年04月02日

銀座の屋上栽培で作った芋焼酎をいただきました

バードリサーチニュースの銀座のツバメが雄のミツバチばかり捕ってくる記事で、養蜂場のミツバチを捕られて「ツバメの被害者」になっている銀座ミツバチプロジェクトさんから、銀座のビルの屋上で育てた芋で作った焼酎をいただきました。

銘柄は銀座芋人。ミツバチの蜜源のために屋上緑化をして、緑化の費用を緑化自体によってまかうために芋焼酎を生産しているそうです。ご興味のある飲んべえの方は、銀座ミツバチプロジェクトのWebサイトへどうぞ

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posted by ばーりさ at 12:56| いただきもの

2022年04月01日

高校の集中講座を担当しました

3月22・23日に、奴賀さんと私の二人で、東京都立科学技術高校の短期集中講座において明治神宮での野鳥観察と講座を行いました。

コロナでいろいろな行事が中止や延期になったそうで、できれば野外観察をということだったので...、
当日はホントに微妙な天気予報で、やや小降りかなということで決行しました。しかし、雨は止まず。ちょっと大変な観察になってしまいました。高校生には申し訳ない。

結局は10科15種を観察できました。悪条件にしては、なかなか奮闘しました。
雨の中でも、囀ったり餌をとったり鳥たちが活動しているところが観察できたのはよかったと思います。

次の日は室内で、観察リストから明治神宮がどういった環境であるか、また、これまでの野鳥の会のデータと見比べたりしてリストを眺めました。なぜその鳥はそこに生息しているのか?野鳥を視点にして、そのさまざまな鳥の特性から環境を見てもらうことができたと思います。お疲れさまでした。

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posted by ばーりさ at 19:06| 活動報告