森林農法でコーヒー栽培をすることで、夏鳥の越冬地を創り出したいと考えているフィリピンのコーヒー農園(現地のCordillera Green Networkとの協同プロジェクト)ですが、助成金も取れていよいよ調査開始という矢先に、コロナ感染の広がりのため現地へ行くことができなくなってしまいました。そこで今年はフィリピンにICレコーダーを送って鳥の声を録音してもらい、聞き取り調査を行っています。コロナが収まったら現地調査も再開して、自然林とさまざまな植生タイプのコーヒー農園を比較し、野鳥の生息地として適した植生管理をしていくことが目標です。
さて、持続可能な森林農法でコーヒー生産を行うには、現地の農家への支援が欠かせません。いま切実に必要なのが、収穫したコーヒーの皮をむく機械と、さらに種子を脱穀してコーヒー豆を取り出す機械です。手回し式の簡素な機械ですが、まだ一部の農家にしか普及していません。下の写真は皮むき器です。
こうした機械がない農家では、皮をむくにも脱穀するにも臼と杵でコーヒーの実をたたいているので、農作業の負担が重くてコーヒー栽培を断念したり、コーヒー豆がつぶれてしまい品質が下がるという問題も起きています。
そこで、この森林コーヒーを日本に輸入しているシサム工房が、手回し皮むき器と脱穀機を農家に贈るためのクラウドファンディングを始めました。こちらのWebサイトで募金をお願いしていますので、よろしければ、ご協力をお願いいたします。
コーヒー豆を購入することでも、支援をしていただけます。