2021年07月19日

鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化

「鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化」という書籍を進呈していただきました。ありがとうございました。
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鳥類のデザイン
骨格・筋肉が語る生態と進化
THE UNFEATHERED BIRD

著者 カトリーナ・ファン・グラウ
監訳者 川上和人
訳者 鍛原多惠子
定価6,930円 (本体:6,300円)
ISBN978-4-622-08989-6


 この本の原題は「THE UNFEATHERED BIRD」といい、著者は、カトリーナ・ファン・グラウさんという方です。本を完成させるのに25年もの年月がかかったそうで、とてもボリュームのある本になっています。
 この本では、様々な鳥類の骨格や筋肉のイラストが掲載されていますが、独特なイラストで、飛行や歩行など動いているときの姿で描かれているものも多くあります。イラストを見ているだけでも楽しめますが、解説文もあります。

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ミヤマガラスのイラスト。左から「皮膚なし」「羽毛なし」「骨格」

 私たちは普段から調査などで野鳥を観察していますが、体の中はどうなっているのかは観察だけでは分かりません。例えば、この本の表紙に描かれている鳥は、日本にもいる野鳥ですが、これが何なのかわかる人は決して多くないと思います(正解は本文の下に書いておきました)。因みに私も最初は分かりませんでした。
また、骨格標本であれば、自然科学系の博物館で見学することができるかもしれませんが、皮膚ななくて、筋肉や器官がついている状態は、中々見ることはできないと思います。そう言った部分を見ることができるのは、この本の魅力の1つではないかと思います。
 そして、個人的に「お!」って思ったのが骨盤のイラストです。鳥類の骨盤は、大腿骨と接している部分に穴が開いています。この部分を「寛骨臼(かんこつきゅう)」といいます。なぜここに注目したかというと、「寛骨臼に穴が開いている」という特徴は、恐竜の最大の特徴の1つでもあるからです。やはり鳥は恐竜の一員なんだと改めて感じさせられました。
 ほかにも様々な鳥の骨格や筋肉のイラストと、解説が掲載されています。興味を持たれた方は、出版社のHPをのぞいてみてください。
山ア優佑 バードリサーチ嘱託研究員

出版社のHP




正解:ノスリ


posted by ばーりさ at 17:37| 書籍紹介