2021年07月09日

石川勉さんの谷津干潟のデータ(守屋)

石川勉さんは1970年代の後半から毎週末のように谷津干潟に出かけ、水鳥(特にシギチドリ)のカウントを行っています。
1993年には『東京湾の渡り鳥』という本も執筆されていて、水鳥のみならず、野鳥の関係者や当時からの東京湾の状況に詳しく、またお話も楽しい方です。
現在も、谷津干潟でその調査活動を続けていらっしゃいますが、膨大な野帳のデータ(しかもまだ増える)をどうするか気にされていました。

そこで今回、その膨大な野帳の電子データ化に取り組みました。我々としても詳細なデータから経年変化の要因の手がかりが見つかるかもしれず、まずはデータを扱いやすい形にしようと考えての事です。現在、多くの方の協力を得て1976年から2020年までのデータを入力し、とりあえず目途が立ちました。

一部ですが、1976年から2020年までの谷津干潟内のセイタカシギの観察数を時系列に並べただけの図を見ていただきましょう(ちょっと横軸が読みづらいですがご勘弁を)。
谷津セイタカ.png

1990年頃から急速に観察個体数が伸びますが、その後は安定し、ここ数年は落ち込んでいる状況が読み取れます。周囲の環境変化と照らし合わせて、この結果を分析すれば様々なことが要因として推測できそうです。

石川さんは、このデータを広く利用してもらいたいと考えているので、多くの人がデータを使って分析したり考察したりできるようにデータペーパーとして利用できるようにしておきたいと考えています。

まだ、当時の埋立地部分や周辺海域のデータも整える必要があり、精査もまだ残っていますが、完成時には谷津干潟データのワークショップを開きたいなあと考えていますので、ご興味のある方はご参加いただけると幸いです。

posted by ばーりさ at 18:04| 活動報告