2021年07月25日

北海道の猛禽類2020年版

北海道の猛禽類2020年をご寄贈いただきました。ありがとうございました。

ちょうど,先月買っていたので,ちょっと残念。

S25C-921072516110.jpg

冊子ではなく,DVDで出版になってます。

北海道開発局などの事業の調査結果をまとめたものです。こういう事業を含めたアセスメント調査のデータが猛禽類の情報としては,もっとも多い,重要なものですが,その多くはそのまま埋もれていってしまっているのですが(アセスメントという目的は果たしているのですが,それでももったいない),こうした形で発行されたり,一部は,最近は論文化して,発表もされているので,こうした流れが進むといいですね。

クマタカ,オオタカ,ハイタカ,ハチクマ,オジロワシ,ハヤブサの情報や,保全対策の情報が掲載されています。
ぼくのPC環境の問題かもしれませんが,表をそのままコピペできると,いろいろデータをいじれていいな,と思ったのですが,コピペはできないようで,せっかくのDVDなのにちょっと残念。

興味ある方は,2000円プラス送料で以下から購入することができます。


posted by ばーりさ at 16:35| 書籍紹介

2021年07月24日

バードリサーチが調査しているフィリピンのコーヒー農園、クラウドファンディングで支援を求めています

森林農法でコーヒー栽培をすることで、夏鳥の越冬地を創り出したいと考えているフィリピンのコーヒー農園(現地のCordillera Green Networkとの協同プロジェクト)ですが、助成金も取れていよいよ調査開始という矢先に、コロナ感染の広がりのため現地へ行くことができなくなってしまいました。そこで今年はフィリピンにICレコーダーを送って鳥の声を録音してもらい、聞き取り調査を行っています。コロナが収まったら現地調査も再開して、自然林とさまざまな植生タイプのコーヒー農園を比較し、野鳥の生息地として適した植生管理をしていくことが目標です。
IMG_20210316_160626.jpg

さて、持続可能な森林農法でコーヒー生産を行うには、現地の農家への支援が欠かせません。いま切実に必要なのが、収穫したコーヒーの皮をむく機械と、さらに種子を脱穀してコーヒー豆を取り出す機械です。手回し式の簡素な機械ですが、まだ一部の農家にしか普及していません。下の写真は皮むき器です。

皮むき器.jpg

こうした機械がない農家では、皮をむくにも脱穀するにも臼と杵でコーヒーの実をたたいているので、農作業の負担が重くてコーヒー栽培を断念したり、コーヒー豆がつぶれてしまい品質が下がるという問題も起きています。
IMG_7765.JPG

そこで、この森林コーヒーを日本に輸入しているシサム工房が、手回し皮むき器と脱穀機を農家に贈るためのクラウドファンディングを始めました。こちらのWebサイトで募金をお願いしていますので、よろしければ、ご協力をお願いいたします。

コーヒー豆を購入することでも、支援をしていただけます。


posted by ばーりさ at 20:55| 活動報告

2021年07月19日

鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化

「鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化」という書籍を進呈していただきました。ありがとうございました。
S25C-921071412370.jpg

鳥類のデザイン
骨格・筋肉が語る生態と進化
THE UNFEATHERED BIRD

著者 カトリーナ・ファン・グラウ
監訳者 川上和人
訳者 鍛原多惠子
定価6,930円 (本体:6,300円)
ISBN978-4-622-08989-6


 この本の原題は「THE UNFEATHERED BIRD」といい、著者は、カトリーナ・ファン・グラウさんという方です。本を完成させるのに25年もの年月がかかったそうで、とてもボリュームのある本になっています。
 この本では、様々な鳥類の骨格や筋肉のイラストが掲載されていますが、独特なイラストで、飛行や歩行など動いているときの姿で描かれているものも多くあります。イラストを見ているだけでも楽しめますが、解説文もあります。

DSC_0867.jpg
ミヤマガラスのイラスト。左から「皮膚なし」「羽毛なし」「骨格」

 私たちは普段から調査などで野鳥を観察していますが、体の中はどうなっているのかは観察だけでは分かりません。例えば、この本の表紙に描かれている鳥は、日本にもいる野鳥ですが、これが何なのかわかる人は決して多くないと思います(正解は本文の下に書いておきました)。因みに私も最初は分かりませんでした。
また、骨格標本であれば、自然科学系の博物館で見学することができるかもしれませんが、皮膚ななくて、筋肉や器官がついている状態は、中々見ることはできないと思います。そう言った部分を見ることができるのは、この本の魅力の1つではないかと思います。
 そして、個人的に「お!」って思ったのが骨盤のイラストです。鳥類の骨盤は、大腿骨と接している部分に穴が開いています。この部分を「寛骨臼(かんこつきゅう)」といいます。なぜここに注目したかというと、「寛骨臼に穴が開いている」という特徴は、恐竜の最大の特徴の1つでもあるからです。やはり鳥は恐竜の一員なんだと改めて感じさせられました。
 ほかにも様々な鳥の骨格や筋肉のイラストと、解説が掲載されています。興味を持たれた方は、出版社のHPをのぞいてみてください。
山ア優佑 バードリサーチ嘱託研究員

出版社のHP




正解:ノスリ


posted by ばーりさ at 17:37| 書籍紹介

2021年07月17日

弘前藩いきものがたり

著者の竹内さんから表記書籍を寄贈いただきました。ありがとうございました。

S25C-921071616110.jpg


この本は,「弘前藩丁日記」に記された江戸時代の鳥の捕獲数などを紹介しています。
どんな鳥がいつ,どれくらい捕獲されたのか,こんな詳細な情報があるんですね。

江戸時代はツルがいた,ってのはよく聞くことですが,それもしっかり示されていますし,ぼくが気になったのは,青森でサシバが捕獲されていること。1羽だけなので,迷行例かもしれませんが,捕獲されるということはそれなりにいたのでは,と思ってしまいます。最近分布を拡大して,青森でも繁殖するようになっていますが,以前は繁殖していたのかも,とか思ってしまいます。

また,鷹狩による狩猟数のトップはヒバリですが,2位はなんとウズラ。昔は多かったんですね。
ガンの狩猟月なんかから,江戸時代と今で渡りの時期が違うか,とかもわかるかもしれませんね。

興味持った方いるんじゃないでしょうか? 販売もされていて,残り150部ほどあるそうです。なんと,税込み880円だそうです(だぶんプラス送料)。興味のある方は,以下の出版社のHPを覗いてみてください。


posted by ばーりさ at 14:36| 活動報告

2021年07月15日

メロンをいただきました

株式会社 シー・アイ・シーの今井さんから、メロンをいただきました。

東京都の緊急事態宣言でバードリサーチはリモートワーク再開です。今週は今日初めて事務所に来て、メロンと対面しました。みんなときどき事務所に来るので、各自でお持ち帰りします。ちょうど人数分の5個いただきましたから。
メロン.jpg
posted by ばーりさ at 11:04| 活動報告