2021年06月30日

今年の聴き取り調査終了,メジロが増加

 今日で3か月にわたる朝の聴き取り調査が終了しました。のべ440名(24人)の方に参加いただきました。ご参加ありがとうございました。

 今年もここ数年と似た,春先は暖かく,その後寒くなって,また平年並みというような気温変化をした年でした。そしてさえずりのパターンも,ここ数年のさえずりパターンと似た,ゴジュウカラなど早春にさえずりのピークが来る鳥はさえずり時期が早く,その次にさえずりだすキビタキなどは遅めで,カッコウ類などは平年並みというパターンでした。

こちらより各種のさえずりパターンをご覧いただけます。


 また,2011年から長期間にわたって続けてきている調査だけに,秩父では,これまで(標高が高い場所だけに)いなかったメジロが,最近は定着しつつあり,しばしば,さえずりが聞かれるようになってきていることがデータとして示すこともできています。

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 ただ,この聴き取り調査は欠点もあります。それは1か所の記録だということです。カメラトラップとは違い,音は遠くからも聞こえますので,カメラでの調査と比べれば,鳥の局所的な分布の影響を受けにくいのですが,それでも,なわばりの配置が変わるとその影響を受けます。たとえば,今年は秩父でキビタキが少なかったのですが,実際の現地での野外調査ではキビタキは増加傾向にあります。このマイクのそばに今年はキビタキのなわばりがなかったために,このようなことになっているので,経年変化を見るときには,年ごとの結果ではなく,全体の傾向を見ていくことが重要かもしれません。

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posted by ばーりさ at 10:34| 活動報告

2021年06月28日

砂浜の鳥の観察会(守屋・奴賀)

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東金こども科学館のイベントで、九十九里浜でコアジサシやシロチドリの観察会で話をしてきました。

昨年は開催することができず、今年はできると良いなと思っていましたが、コロナの影響は少なからず...。
感染防止対策を行い、小学生の親子3ファミリーに参加していただきました。ゆっくり観察するにはちょうど良い人数でした。

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まず奴賀さんと私で、コアジサシとシロチドリのお話。
なぜ住みづらそうな砂浜に彼らはすむのか?どんな生活をしているのか?日本の砂浜と彼らの現状、生活の工夫やメリットについて、分かりやすい言葉で伝えるようにしました(けっこう難しいのです)。

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午後は現地でコアジサシのコロニーを観察しました。
今年は小規模なコロニーしかありませんでしたが、毎年変わる状況も自然の姿です。

コアジサシはヒナがふ化していたため、やや遠巻きにえん堤から観察し、コアジサシの防衛行動や給餌の様子を観察しました。シロチドリは数羽が波打ち際で採食していて、もう繁殖期も終わりに近づいているようでした。

皆さんほぼ初めてという参加者ばかりで興味深く観察していました。
砂浜にもこんな鳥が生活しているということを知ってもらえたと思います。
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砂浜の鳥の啓発イベントにも取り組んでいますのでご相談ください。
早く各地で不自由なくイベントができるようになればいいですね。
posted by ばーりさ at 18:05| 活動報告

2021年06月11日

東京で久々にアカショウビンを聞く 奥多摩で分布情報収集調査

昨日に続き,奥多摩に行ってきました。
今日は,奥多摩の山越えの林道で分布情報を収集しました。

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最初に聞こえたのがオオルリ。昨日は,録れなかったジュウイチの鳴きまね,こいつもしていました。
今回はセンサスじゃないので時間に縛られず,録音もしたい放題。録れました。


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先の声がオオルリで,後が本物のジュウイチです。ちょっとオオルリの方が声が高くて,語尾が違う感じがしまいますが,なかなかの出来栄えです。本物のジュウイチは連続的に鳴くことがほとんどですが,一声だけだと間違えそうですね。


さらに奥に進むと聞こえて気ました。なんとアカショウビンの声が。
東京で聞くのは,記憶にないほど久しぶりです。アカショウビンの分布はかなり広がっていることが全国鳥類繫殖分布調査で分かっていますが,北海道と関東では広がっていませんでした。関東でも広がり始めているのだといいんですけど。


チンピラのようなニホンザルに囲まれて絡まれたり,楽しい朝のひと時でした。帰りは奥多摩周遊道路をまわって,なかなか店が見つからず,結局,事務所の近くに来てから,まだ入ったことのない店のカツ丼を食べて,今日の調査は終わりました。

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これで,この繁殖期にノルマにしていた調査はすべて完了。6/11にノルマ達成なんて,ちょっとノルマが甘かったかもしれません。あまった時間で補足調査などしてデータ充実さたいとおもいます。


posted by ばーりさ at 15:11| 活動報告

2021年06月10日

奥多摩の2回目の調査へ ツツドリの声響く森

今日は東京都繁殖分布調査の現地調査に行ってきました。東京都内でなんとか日帰りで行ける調査地ってのが一番早起きしなくちゃならないんですよね。2時起きで原付に跨り,調査地の林道を見落としてちょっと行き過ぎてしまったので,やや遅れて4時半に調査スタート。

さすがに繁殖期も後半ということでさえずりはまばらです。

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スタート地点は沢沿いなので,ミソサザイの声が響きます。



ジュウイチの真似をするオオルリもいたので,録りたかったのですが,録ろうとするとやらないんですよね。そんなもんです。

現地調査を終えて,周囲の林道を原付でまわって,アンケート情報を集めてきました。
その時に聞いたツツドリの声がこれ。かなり近くで録音できました。


2拍子と3拍子をくりかえしてます。最初にポポポポと連続で鳴いてから ポポ ポポとなるのは多いですけど,リズムと途中で変えるのって普通だったかな,って気になりました。今後,気にしてみようと思いました。

明日も無理なく起きれたら,奥多摩をまわって来ようと思います。
posted by ばーりさ at 14:11| 活動報告

2021年06月02日

意外な声と意外な鳥:佐渡のモニ1000調査

新潟大学から入林許可が得られましたので(2週間の体温測定で異常がなければとの条件付き。体温なんて測るの何十年ぶりだろうか?),5日間佐渡に行ってきました。
例年は2回に分けて調査に入るのですが,こうした状況下なので,一気に2回分,調査してきました。

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初日は,こんな刺身なども食べられる,良い食生活ですが,その後はできるだけ人と接触しないように,と,買い込んだパンとカップ麺ばかり。でも島への出入りの時は人との接触も仕方ないよね,とちゃんとたれカツ丼も食べました。

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調査結果は,ちょっと面白い傾向がありそうなので,そのデータをまとめつつ,後日ご報告するとして,今日は意外だった鳥などをご紹介。

1つ目はこれ。なんの声だと思います?

クロジだと思いまよね。本物のクロジの声はこちら。


そっくりですよね。実はオオルリのクロジの真似です。

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ソナグラムで見るとこんな感じで,最後の高音がクロジの方が延びてますが,ほぼほぼよく似てます。

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そしてこれ。カツ丼カメラでも大きく撮れました。最初,黒とオレンジの鳥が飛び立って「ノビタキか? 山のなかだし…」となんの鳥かわかりませんでした。藪からもう一度出てくるのを見てアトリだとわかりました。反対側の目が腫れ上がっていたので,何か病気で渡れなかったのかな?


今年は,やや季節の進行が遅いのか,普段なら咲き誇っているこのピンクの花がまだつぼみがほとんどでした。

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ピンクつながりでこんな花も咲いてました。そして,大佐渡のスギは素晴らしいです。

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posted by ばーりさ at 16:35| 活動報告