今日は5月最後の調査です。
5月の鳥たちの記録状況をまとめました。
下の図は2014年以降の月ごとの記録種数の変動をまとめたものです。
今年の5月は5回の調査で合計31種を記録しました。
この8年間で最多種数です。
公園におけるひと月の記録種数の月ごとの変動
今年の5月が多かったのは、移動途中の夏鳥が多く記録されたためでした。
常連のキビタキやオオルリ、ムシクイ類に加えサンコウチョウも記録されました。
さらには、ヨシ原に生息するオオヨシキリも1羽記録されました。
公園にはヨシ原はありません。
公園に接する人家の庭のキウイの茂みに偶然飛来したようです。
今年は3月が暖かかったものの4月は気温の低い日が続きました。
そのため5月になって夏鳥たちが一斉に渡ったのかもしれません。
(渡りの途中に立ち寄ったサンコウチョウ)
一方で、5月に記録されない種や個体数が減少した種がいます。
記録されなくなった?種にセグロセキレイがいます。
この季節、以前は公園の芝生で虫を集める姿がよく観察されていました。
しかし、昨年から記録されなくなりました。
セグロセキレイは隣接する学校の屋上で営巣していたようです。
とすると、何らかの理由で営巣場所がなくなったのかもしれません。
そのため、公園からは離れた場所へ移動してしまったのかもしれません。
(以前は公園の芝生で虫集めしていたセグロセキレイ)
繁殖つがい数が減少したのはササゴイです。
この公園では2010年代になると急激に繁殖つがい数が増加しました。
2016年には12つがいを記録しました。
しかし、その後減少傾向にあります。
今年は現在わかっているのは3つがいのみです。
宅地の造成で採食地が少なくなったためでしょうか。
それとも捕食者による繁殖成績の悪化が影響しているのでしょうか。
気になります。
ほかにもカルガモのヒナが減ってきています。
昨年は1日だけ6羽のヒナが記録されただけでした。
この公園では6月がヒナの出現がピークとなります。
はたして、今年はどうでしょうか。
以前のように愛らしい姿が見られると良いのですが…。
参加者:7名 記録種数:15種 記録個体数:82羽
次回は6月5日午前6時30分からです。マスク着用でお願いします。
担当:BR平野
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