2021年04月19日

マヒワが多い多摩の雑木林

この時期,ツミの分布調査で近所の雑木林をまわっていますが,今年はマヒワが目につきます。群れでチュピチュピ言いながら枝先で何かついばんでいます。双眼鏡で見ている程度では何を食べているのかわかりませんが,ちょうど,今日,旭川の高山さんがベニヒワが枝先でアブラムシをついばんでいる写真を送ってくれました。マヒワも同じようにアブラムシ食べているのかな…?

今年は,最近ではいちばんマヒワ多いんじゃないかと思ったので,そんな時はバードリサーチの野鳥観察データベース「フィールドノート(さえずりナビ)」に入力した自分のデータを集計して見るのが確実です。

で,見てみると…

マヒワ.png

過去一番確認率が高かった2009年を上回る確認率で,実感通りでした。

反対にシメが少ない印象なんですよね。こちらについてみてみると…

シメ.png

少ないには少ないけど,例年より圧倒的かといえば,そうは見えないですね。去年より多いし。
例年だとシメが群れで採食しているのをよく見るけど,今年は,数羽見る程度なんですよね。それで少なく感じているので,個体数まで記録していないと,印象を表現できないのかもしれません。

「フィールドノート(さえずりナビ),バードソンの時には使ったけど,普段は使ってないな」という方,多いんじゃないかと思います。普段から観察記録を入力しておけば,去年の初認と比べたり,今年の多さを調べたりと,このくらいのことはサクッとみることができます。皆さんもぜひ記録つけて,いろいろデータみて楽しんでください。

posted by ばーりさ at 14:25| 活動報告

2021年04月16日

初夏めいてきた? 近所の雑木林

この時期,出勤前に,事務所の周囲の雑木林をまわっています。
咲くとゴールデンウィークだな,と思うムサシノキスゲなども,早くも咲き始めています。

P4160954.JPG P4160958.JPG

そんな季節に渡っていくのがクロジです。
そのクロジが今日,2か所の雑木林で確認されました。
過去に,クロジが最初に記録された日をフィールドノートから抽出して見ました。2015年までは(2013年を除けば),ぼくのイメージ通り,ゴールデンウィークに観察され始めていましたが,それ以降は,だいぶ早くなっているんですね。

名称未設定-1.png

普段の記録をフィールドノート(さえずりナビ)に入力しておくと,こんなことが簡単に集計することができます。皆さんもぜひ,フィールドノートお使いください。






posted by ばーりさ at 10:54| 活動報告

2021年04月13日

今年はやはり,さえずりが早い:ここまでのさえずり聞き取り調査の状況

4月1日から,毎朝,さえずりの聴き取り調査をしています。
だいたい7-8人くらいの方に参加いただいて,秩父,山中湖,志賀高原,富良野で聞き取りをしています。

桜が早かったように,今年は鳥のさえずりも早いだろうな,と思っていましたが,やはり早いです。

名称未設定-1.png

秩父では,もうゴジュウカラはさえずりのピークを終え,下り坂に入ってきてしまっています。やはりさえずりのピークの早いキバシリは,今年はあまり聞かれないのですが,同様に,もうさえずりの時期が終わってしまっているのかもしれません。山中湖や志賀高原ではウグイスが早くから鳴いていますし,富良野のゴジュウカラも最初から活発です。

そろそろ夏鳥の初認もされるかもしれません。興味のある方はぜひご参加ください。
posted by ばーりさ at 11:37| 活動報告

2021年04月10日

栃木県中央公園調査報告

公園はあっという間に桜が終わり新緑の季節に。
特に今春は木々の芽吹きが早いようです。
ケヤキやカエデ類も緑に覆われていました。

調査開始直後、樹冠から複雑な節回しの囀り声。
マヒワです。
コナラの植栽林の天辺に少なくとも7羽。
忙しげに動き回っては芽吹いたばかりの花芽を突いていました。

210410mahiwa.jpg
  (コナラの枝先で囀るマヒワの雄)

調査地では20年冬はアトリ科の鳥の外れ年でした。
冬の間まったく記録されなかったマヒワです。
それでも渡去前にその愛らしい姿を見せてくれました。
ただ、20mほどの高さで採食していたため首が痛くなりました。

この時期、冬の間ほとんど記録されなかった鳥たちが公園に戻ってきます。
オナガもそのような鳥のひとつです。
今朝はだみ声で鳴き交わしながら新緑の間を動き回っていました。

onaga_210410.jpg
    (コナラの若い葉を覗くオナガ)

公園で営巣するために戻ってきたのでしょう。
少なくとも10羽確認できました。

さらに地上ではムクドリのつがいが歩き回っていました。
公園内では、ムクドリは春から夏に記録される夏鳥型の鳥です。
巣材を探しに来たのかもしれません。

ケヤキの枝先ではヒヨドリの小群が採食していました。
北帰行の休憩中?
5、6羽で騒いでいました。

しかし、一部の鳥たちは多かったものの、やはり全体的に少なめでした。
シメはわずかに1声のみの確認。
メジロもせいぜい2、3羽。
シジュウカラも5羽のみでした。

ここ数日寒気が入ってきたせいで動きが鈍いのでしょうか。
それとも、もう繁殖地へ帰ってしまったのでしょうか。

早ければ来週はキビタキやセンダイムシクイが通過していくかもしれません。
もう少しの辛抱です。


今朝の記録種:22種 記録個体数:111羽
参加者:6名
次回は4月17日午前7時からです。マスク着用でご参加ください。
担当:BR平野








posted by ばーりさ at 12:39| みにクル報告(宇都宮)

2021年04月09日

ウグイス予報ほぼ終了:北の早期予報が難しかった

今年は,季節前線ウォッチのこれまでのデータに基づき,ウグイスの初鳴き予報をしてみました。

予報.JPG

太田さんと一緒に書いた「積算気温をもちいたウグイスの初鳴き日の推定」をもとに予報をしてみました。
実際は,このモデルは,シーズンを通した気温の情報がないと,初鳴き推定ができず,「予報」にならないので,本当の初鳴き日よりも15日前,20日前,30日前,60日前に鳴いたと仮定して,それでモデルを再構築して,予報をしています。そのため,早い予報ほど,その後の気温を考慮できないので,予報精度が低くなります。
各地点の時期別の予報の推移をまとめてみました。それぞれの線が同じ地点の予報の変化を示しています。

名称未設定-1.png

全体的に予報の時期が早くなると予報が遅い左下がりの傾向にあるのですが(今年は暖かかったせいかもしれません),南の地点(グラフの低い位置の線)だと,予報が早くなってもそれほど顕著に遅くなるわけではありませんでした。ただ,北側の地点(グラフの上の方の線)は,特に60日前予報がかなり遅く予測してしまう傾向がありました。北側ほど,季節の進行とともに急激に暖かくなってくるからなのかもしれません。
こうした経験を来年の予報に生かしていきたいと思います。


posted by ばーりさ at 11:54| 活動報告