2021年02月16日

2020年度越冬期のベランダバードウォッチを実施しました(山崎)

朝、参加型調査「ベランダバードウォッチ」をしました。ベランダバードウォッチはバードリサーチが実施している参加型調査の1つで、「家での調査」と「家の周りの調査」があります。「家での調査」はベランダや庭先から15分見渡して、姿を見たり、鳴き声を聴いたりした種を記録します。「家の周りの調査」は家を中心に半径200m以内の範囲にいた鳥を記録します。今日は「家での調査」を行いました。家での調査は繁殖期と越冬期でそれぞれ5回ずつ行う事になっており、今日で越冬期の5回目を終えました。

約2か月かけて調査をしました。記録できた種数は毎回10種前後(5回目だけ5種)でしたが、前半の調査と後半の調査で記録した種は少し違っていました。
1月前半までは、アオジやシジュウカラ、カワセミなどを記録しましたが、1月後半以降は生息を確認できませんでした。どこかへ移動してしまった可能性があります。いつもこの時期しかいないのかどうかまだはっきりとはわかりませんので、来期もしっかり調査をしたいと思います。
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竹やぶにアオジやシジュウカラ、川にカワセミがいました。他にもキジバトやハシボソガラス、ハクセキレイなどもいます。

そして1月後半からは、毎回ヒバリを記録するようになました。昨年は、この辺でヒバリの鳴き声を聴くようになったのは2月になってからでしたので、今年は少し早いのではないかと思います。最初は1羽だけ時々に鳴いている程度でしたが、2月に入って以降は複数の場所で同時にヒバリが鳴いていました。この鳴き声を聴くと、まだ少し肌寒いですが、春が来たなと感じます。
ヒバリがいる場所には、繁殖期はセッカがいました。しかし冬は背の高い草がなくなってしまうためか、いませんでした。近くに「渡良瀬遊水地」という日本最大の遊水地があります。ここでは冬でもセッカを見かけますので、もしかしたらここで越冬しているのかもしれません。
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繁殖期はセッカがいる造成地。今日はここから富士山が見えました。

今回の調査を通じて、越冬期とはいっても、少し時期が違うだけで観察できる種も変わっている可能性があるとわかりました。皆さんの家の周りにいる鳥たちもそうかもしれません。ご興味を持っていただけましたら是非調査をしてみてください!
調査方法についてはこちらをご確認ください
posted by ばーりさ at 11:45| 活動報告