今日は11月最後の調査日です。
先週まで鮮やかだったモミジもだいぶ色褪せてきました。
一方で大池のメタセコイアの林はひと際輝いていました。
(色づくメタセコイアの林)
集合場所ではどこからかシメのか細い鳴き声が。
ツグミの少し哀愁を帯びた鳴き声も聞こえてきました。
さらに、ジョウビタキの地鳴きも。
今年も冬鳥たちの季節の到来です。
この公園では10月から11月が1年で最も記録種数の多い時期です。
今年の10月は、最近では2番目に記録種数が少ない年でした。
ただ、11月は4回の調査で合計31種を記録し、ほぼ例年通りでした。
中には都市公園では珍しいヤマシギなども記録されました。
(過去7年間の月ごとの記録種数の変化 赤が2020年)
しかし、10月に記録されたアトリは11月には姿が見えませんでした。
シメもまだせいぜい1、2羽と少ないままです。
秋口に予想したように、今冬は冬鳥が少ないのでしょうか。
そこで、過去のシメの記録を見返してみました。
下の図は、過去5年間のシメの10-1月の10日ごとの最多個体数の推移です。
この公園でシメが増えるのは12月下旬や1月にはいってからです。
と言うことは、今冬も年明けごろから増えるかもしれません。
(2015年から2019年の10-1月のシメの記録状況)
さらに、今秋は奥日光で100羽以上のアトリの群れが観察されています。
しかも、今冬は昨年より寒い冬との予報です。
山に雪が降るとアトリたちも飛来するかもしれません。
楽しみに待ちたいと思います。
参加者:10名 記録種数20種 記録個体数:169羽
次回は12月5日午前7時からです。担当:BR平野