2020年11月01日

2020年秋 ガンカモの飛来状況

10月31までに届いているガンカモ調査のデータを日本地図にマッピングしました。現時点の個体数ではなく、9〜10月の最大値を表示していることに留意してご覧ください。

丸の大きさは、今年9〜10月の最大値の、2015〜19年の最大値平均(以下で平年値と呼びます)に対する割合です。
 大丸:平年の100%以上
 中丸:平年の50〜100%
 小丸:平年の1〜50%
 二重丸:今年から調査が始まった地点

地図画像はクリックすると大きくなります。

マガン
9月下旬に北海道に飛来が始まり、10月末には最大の越冬地である宮城県まで、かなりのマガンが到達しています。マガン.png

コハクチョウ
秋の渡りは北海道にはあまり留まらず、一気に本州の越冬地を目指します。新潟の北部(お幕場大池)で増えてきていますが、これから越冬地への飛来が本格化するところです。
コハクチョウ.png

マガモ
渡り中継地の北海道は秋・春に最大になるため、すでに大きな丸印がありますが、本州以南は小さな丸印ばかりで、飛来はまだこれからです。
マガモ.png

カルガモ
秋になると分散して繁殖していた留鳥のカルガモが集まってくるので、いつ渡りが到着したのか分かりにくいのですが、本州に大丸が多いということは、マガモより早めに渡ってくるのかもしれませんね。
カルガモ.png

コガモ
いちばん飛来が早いカモで、8月末から渡りが始まります。すでに多数が越冬地に到着しています。コガモ.png

ヒドリガモ
平年よりも多い大丸の場所が多くなっています。九州への飛来はこれからでしょう。
ヒドリガモ.png

オナガガモ
北海道に飛来していて、本州へはこれからやってくるところです。
オナガガモ.png

ホシハジロ
全国的にまだ少なく、これから渡りが本格化するでしょう。
ホシハジロ.png

キンクロハジロ
東日本で増え始めていますが、全体としてはまだ少なく、これから飛来が増えるでしょう。
キンクロハジロ.png


posted by ばーりさ at 15:40| 活動報告