一番下が今年の記録です。去年とパターンは似ていますが,3月下旬には,すでにピークを越えており,今年の渡来は早々に済んでしまい,去年よりも早かったことがわかります。2009年,2013年も初認が早かったのですが,2009年とならび,これまでで一番渡来の早かった年と言えそうです。
このことは地方別の渡来状況でもうかがえます。
同様に,一番下に今年の記録が示されていますが,渡来が始まる西日本では,やや早い程度ですが,その後に渡来する東日本ではいずれも渡来が早いことがわかります。東日本が早かったため,渡来が終わるのが早かったのでしょう。
ただ,ツバメの渡来が一段落した4月になってから寒くなったためか,山の鳥のさえずりは意外と活発になるのが遅い傾向もみられています。
渡来時期は早かったけど,繁殖時期がどうなのかなどについても気にしてみようと思います。
これから,カッコウ類などの渡来が本格化する時期です。引き続き季節前線ウォッチへご協力ください。