どんよりとした曇り空。
公園を散歩する人たちの数もいつもよりだいぶ少なめです。
これも新型コロナウイルスの影響??
今冬は公園敷地内にモズが雄2羽雌1羽、縄張りを占有しています。
今朝も雄たちはお気に入りの場所で小声でぐぜっていました。
2006年には公園の茂みでヒナ3羽が巣立ちしました。
そろそろ巣造りの季節。
久しぶりに公園で営巣するのでしょうか。
(池の縁の枝でぐぜるモズの雄)
日本庭園ではウグイスの囀りが聞こえてきました。
初鳴きです。
多い時は4、5羽の生息を記録するウグイス。
例年、BRの季節前線ウォッチの記録より初鳴きが遅いように思われます。
なぜなのか気になります。
さて、今日で2月も最後です。
秋、カエデなどの木の実も多く、冬鳥たちの群れを期待してわくわくしていました。
しかし、アトリは11月に1、2度姿を見ただけ。
シメも今日は13羽が記録されたものの昨冬に比べると少数です。
そこで、過去のアトリとシメの記録状況を見返してみました。
下の図は12月から2月の年毎のアトリの最多個体数の経年変動をまとめたものです。
(2005年から2019年冬のアトリの変動)
これを見るとアトリは3年あるいは4年間隔で群れが飛来しているようです。
公園のカエデはほぼ1年ごとに豊凶を繰り返しています。
個体数の多かった15年冬はカエデが豊作でしたが、18年冬は不作でした。
アトリの渡来状況と公園のカエデの実の豊凶とは必ずしも一致していないようです。
数日前、栃木県北部の山地を訪れたときのこと。
林の地上に30羽ほどの群れが採食していました。
林には雪はまったくありません。
とすると、暖冬で山に雪がないために市街地に降りてこないのかもしれません。
一方、13年冬や今冬など例外もありますが、シメが多い冬は公園の木の実が豊作です。
(シメの最多個体数の経年変動)
今冬は山地林のシデやカエデ類の木の実も豊作のようです。
とすると、アトリ同様に市街地の公園に降りてきていないのかもしれません。
調査結果を見ながら一喜一憂し、変動について考えるのも楽しいものです。
少し早すぎるかもしれませんが、今から来年の冬が楽しみです。
参加者4名 記録種数20種 記録個体数156羽
なお、3月は新型コロナウイルスの感染拡大の恐れがあるためお休みです。
担当:BR平野