2020年02月10日

手賀沼で鳥類調査(山ア)

2/5手賀沼やその周辺の田畑で鳥類調査をしてきました。この日は晴れていて風も少なく、昼間は上着を着ているとむしろ暑いくらいでした。

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(給餌目当てか、手賀沼の上空をユリカモメの群れが飛んでいた)

手賀沼は千葉県にある湖沼で、我孫子市、柏市、印西市、白井市の4市にまたがっています。かつては急速な都市化に伴い生活排水が流出し、水質汚濁が進行した場所でしたが、浄化活動が進められ現在では様々な鳥類が生息しています。この日は、コハクチョウやコブハクチョウ、ユリカモメ、オナガガモ、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、スズメ、ハクセキレイ、モズ、ホオジロ、アオジ、オオジュリンなどが観察されました。因みにバードリサーチのフィールドノートでも手賀沼は探鳥スポットになっています。

調査終了後、我孫子市鳥の博物館を見学してきました。ここでは多くの鳥類のはく製が展示されています。野外での観察では、特に小鳥がそうだと思うのですが、素早く動き回る・近づいたら逃げてしまうなどでじっくりその姿を観察することは容易ではないと思います。ですが、はく製であればじっくり観察して体の形や羽の色を知ることができます。また、絶滅してしまった鳥であるモアや始祖鳥の化石(レプリカ)なども展示されており、鳥の進化についても勉強できます。

更に現在は企画展 「バンディング展 〜足環でわかる鳥の渡り〜」が開催されており、バンディングの意義や成果が詳しく説明されています。個人的には夏鳥や冬鳥がどんなルートを移動しているのかが種ごとに紹介されていたことが特に印象的でした。この企画展は614日までやっているそうです。

 野外で観察するだけでは気づかないような鳥の魅力を学ぶことができる博物館だと思います。ご興味のある方は是非行ってみてください。

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我孫子市鳥の博物館
posted by ばーりさ at 17:56| 活動報告