2019年09月02日

シギ・チドリ調査講習会 北海道(守屋)

シギ・チドリの講習会で北海道に行ってきました。

講習会というのは、モニ1000の活動を報告したり、調査に役立つ情報を提供したり、新しい人をシギチカウント沼に引きずり込むことを目的としています。

北海道は道東や道北を中心に素晴らしいサイトが多いのですが、道央や道南にはサイトがあまりありません。
しかしながら、いろいろシギチドリが観察できると聞いていたので、新規参入してくれないかと企画しました。

今回は座学と実習で2日間に分け、33名のご参加をいただきましたました。ありがとうございました。
座学では、環境省多様性センターの吉川さんに、生態系モニタリングを100年続けるというモニ100の枠組みの話。地元の先崎君に北海道で観察できるシギや探鳥地、見方のコツなどを話し、愛知の高橋さんに小型のオバシギの識別の深い話をしてもらいました。

ちょっと難しい識別の話は毎回入れています。
モニタリング調査では、ほとんどが普段見られる種類ですが、シギ・チドリ観察は思いがけない種が日本にやってくるのを見つけることができる楽しみもあります。日々変わる渡り鳥の鳥相を楽しみながら、自分に合ったスタイルでモニタリングを続けてほしいと考えています。

今回は幅広い年代の方に来ていただきましたが、大学生ぐらいの若者たちも多く活発な印象を受けました。2日目の実習地に朝から30kmほど自転車を漕いでやってきてました。若さってすごいですね。歳取るとそんな発想がありません…。

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キリアイ 幼鳥

実習は総じて個体数は多くなかったのですが、数種類のシギ・チドリ(キリアイやコアオアシシギなどなど)を観察することができ、カウントの要領などを学んでいただきました。新しい協力者が現れると増えるとうれしいです。

帰りには、北海道ならではということで舞鶴遊水地という所でタンチョウを見ることができました。石狩川水系にさらに4基ほど遊水地を作る計画だそうです。緊急時に水を貯める遊水地は、平時には湿地の生き物を支える場所として機能しそうです。観察小屋もあったのでそういう目的に使われるのだと思います。草を刈って浅い水面を出してくれるとシギ・チドリも来そうです。広大な北海道だからできることかもしれませんが、豪雨災害が多い昨今、防災と生物多様性の機能を備えた施設が多くできないかなと思いました。

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飛行機から見た舞鶴遊水地、広い。



posted by ばーりさ at 18:32| 活動報告

去年(2018年)のマガモは、一部調査地では早く来て、遅くまでいたようです。

秋ですね。関東でも、もうコガモがやってきているそうです。今年のガンカモ・シーズンの始まりに、昨年・一昨年(2017/18年と2018/19年)の初認・終認時期を調べてみました。と言っても、いちばん数の多いマガモと、渡去時期が遅いキンクロハジロの2種だけなのですが。初認・終認の早い・遅いは、記事の最後に付けてある個体数変化グラフから読み取っています。

マガモでは2018年の初認が早く、終認が遅い傾向があったようです。差があったのは北日本の越冬地でした。一方、キンクロハジロは調査地数が少ないので、何とも言いがたい結果でした。ただし両種とも、2年で差がない調査地がほとんどでした。

2019年は1-2月が昨年より暖かく、3-4月は逆に昨年より寒くなりました。マガモがいなくなるのは4月なので、宮城など北の越冬地では低温の影響があったのかもしれません。宮城より北の調査地は中継地で移動途中の個体が通過しているので、多少の気温の違いには影響されないのかもしれません。

マガモの初認・就任時期。最大個体数が300羽以上の地点を比較。
マガモの比較.png

キンクロハジロの初認・就任時期。最大個体数が100羽以上の地点を比較。
キンクロの比較.png

季節変化のグラフです。両年とも観察頻度の高かった調査地を比較しました。グラフ右端が0羽まで記録されていない場合に、強制的に0羽の点が打たれているのでご注意下さい(作図プログラムのバグのようです)。




posted by ばーりさ at 11:21| 活動報告