2019年06月04日

【みにクル】高山帯鳥類調査 in 富士山植林地(6月1-2日)(高木・山ア)

 先日、関東圏の会員の方たちと共に富士山北部の植林地にて調査を実施してきました。今回もLASP富士山鳥類調査研究グループ(LASPFG)との共同での調査です。例年は100m標高毎に調査を行ない、垂直分布を調べていますが、今年は標高1300〜1700mほどの一定の標高の植林地で、樹木がある場所と伐採地の違いを調べました。
 6月1日の昼過ぎに東京を出発し、中央高速で山梨県へ。談合坂サービスエリアでツバメのヒナたちを観察したあと、調査地の近くの民宿に向かいました。そこで、現地集合組の参加者と合流し、近くの森に入って調査方法のレクチャーを行ないました。今年は、森林環境の違いを調べて比較する、ということもテーマとしていましたので、その方法についても学びました。そして、温泉から富士山を眺め、夕食後に1時間ほど座学を行ないました。
 富士山植林2019-side1.JPG

 翌朝は3時半に出発し、調査地の近くの森へ。夜明けのコーラスを楽しんだら、植林地に入って調査開始です。スタッフ3名、参加者は13名、車3台体制で調査が始まりました。9時終了予定を10時半まで延長して15地点を2班にわかれて2回ずつ調査しました。調査地には大きく分けて、森林(シラビソやカラマツなどの自生種を植えていて、下草の手入れなどは過剰にしていない天然林に近い管理の植林)、帯状伐採地、皆伐地(伐採直後の場所や次の苗木を植えてある場所もありました)の3つの環境があります。鳥の調査は半径約50mのスポットセンサスで行ない、環境については、地上から樹冠までいくつかの層に分けて植被率などの記録を交代でつけました。
富士山植林2019-side2.JPG
 
 調査後は民宿に戻って昼食をとり、みんなで調査結果の取りまとめを行ないました。出現した鳥の種数は、森林29種、帯状伐採地26種、皆伐地14種でした。皆伐地は草などが生えた草原に近い環境ですが、天然の草原や高原とは違いがありました。皆伐直後の場所はほとんど草原性の鳥もおらず、林縁でハシブトガラスが騒いでいる程度。伐採から数年経った場所でも草原性の鳥は限られていて、むしろ森林性の鳥が記録されました。これは、伐採されている場所の面積が100〜150m四方のパッチ状で小さく、調査範囲に伐採地の隣の樹木が含まれていたことによります。草原とは違う伐採地の特徴として、あえて林縁を除外しませんでした。調査の直後にデータのまとめをすることで、同じような景観でもその広さによって生息する鳥の種類が変わることを実感できました。長時間の調査はかなりシンドイものです。でも、帰りの車や、その後のメールなどから、とても充実した時間だったと喜んで頂けている様子が伝わってきます。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
植林地航空写真CCB20101-C6B-30s調査イメージ.jpg
森林(緑)、帯状伐採地(青)、皆伐地(赤)を上空から見たときのイメージ。調査地周辺の航空写真(2010年撮影)より。この航空写真は調査地から少し外れた場所のもので、調査時の実際の状況を示したものではありません。また、円の大きさは半径50mの円と植生の関係のイメージですが、実際の広さとは無関係です。皆伐地では、このように林縁が調査範囲に含まれていたため、樹上にとまっていたアオジやビンズイなども記録された。

 バードウォッチングに出かけるとき、環境の違いを意識して記録をつけておくと、新しい発見があるかもしれません。調査の記録をつける際、手軽に使えるツール、さえずりナビの「フィールドノート機能もぜひ使ってみてください。6月16日まではこの機能を利用したバードソンも実施しています。

参加者の一部は解散後、梨ヶ原高原にバードウォッチングに行きました。
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posted by ばーりさ at 15:25| みにクル報告(富士山)

イベント「九十九里浜のシロチドリを見に行こう!」(守屋)

以下のイベントを行います。
今回は、青少年対象です!ご家族参加OKです。

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「九十九里浜のシロチドリを見に行こう!」
6月22日(土)10:00〜16:00 
東金こども科学館 第二会議室 & 九十九里浜

対象:幼稚園以上。大人のみの参加はできません。幼稚園生や小学校の場合、保護者が補助しながらの親子参加になります。
(本イベントは、子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動です。)

参加費:50円

内容
午前(10〜12時頃)は東金こども科学館で砂浜の鳥についての講座をし、
午後(14〜16時頃)は九十九里浜(九十九里町〜白子町付近を予定)でシロチドリやコアジサシを観察します。
(昼食、移動は各自でお願いします。)

講師
守屋年史・奴賀俊光(NPO法人バードリサーチ )
佐藤達夫・岩崎加奈子(NPO法人行徳野鳥観察舎友の会) 

詳細、申し込みは、東金こども科学館ホームページ(http://www.tsc.tobunspo.or.jp/2019/annai.html)をご覧ください。


posted by ばーりさ at 13:51| イベント情報