2019年05月03日

カルガモの産卵、オスはいつまでいるの?

ヒナの生存率を調べるカルガモ・サバイバル調査に備えて、カルガモが産卵しそうな場所の下見をしています。バードリサーチ事務所近くの公園で、メスが巣の場所を決めたようです。まだ卵はないようですが、そろそろかもしれません。ところで、オスはいつまで一緒にいるのでしょう? イギリスのマガモの繁殖の様子を書いた論文では、オスは産卵が近づくほど、他のオスに交尾されるのを防ぐためにメスに近い位置に留まるようになり、抱卵が始まって数日経つと姿を消すということでした。カモ類は越冬期から交尾をしている姿を見かけますが、受精にいちばん有効なのは産卵直前の交尾ですから、最後の最後に別のオスに取られては大変です。

手前の小島にいるのがメス、奥がオスです。
カルガモ夫婦20190502.jpeg

別の場所で2月に撮影した写真で雌雄の見分け方を説明しましょう。奥のオスは、上尾筒(尾羽手前の背中)が真っ黒で、背中の羽に羽縁が少ないせいで体全体が黒っぽく見えます。手前のメスは上尾筒が褐色でかつ羽に羽縁があり、背中の羽の羽縁もハッキリしています。このメスはかなり色が薄いのですが、色の濃い薄いには個体差があります。しかし、上尾筒と背中の羽の羽縁の存在に注意すれば、雌雄はかなり見分けられます。この特徴は越冬期も繁殖期も変わりません。
石神井公園1.jpg
posted by ばーりさ at 12:15| 活動報告