2018年12月05日

プロ・ナトゥーラ・ファンド助成 成果報告会で発表してきました(佐藤)

プロ・ナトゥーラ・ファンド助成の成果報告会で東京の島しょで行った繁殖分布調査の結果を報告してきました。
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2017−2018年に行った東京島しょ部の調査はプロ・ナトゥーラ・ファンド助成を元に行いました。
基礎調査になかなか予算が割かれない昨今では非常にありがたい助成金です。

今回の報告会は島しょの生物に関する発表がたくさんあり、非常に有意義な1日となりました。
東京の島しょ関連だけでも、以下のような発表がありました。
・小笠原諸島母島石門湿性高木林でのアカギ駆除の影響と外来種の動態
・伊豆諸島の大型土壌動物の特性解明
・海洋島に分布する地下生菌の分子系統地理から読み解く、伊豆諸島の森林の特異性
・伊豆諸島八丈小島におけるノヤギ駆除後の島嶼生態系回復状況と復元に向けた基礎調査
・「伊豆諸島の植生─森林─」の刊行
(詳しい内容はPro Natureニュース No.28で見る事ができます)

私の発表した内容では、ヒヨドリの分布が一番、反応が良かったです。
なぜ、伊豆諸島の有人島で伊豆大島だけ、ヒヨドリの分布が少ないのか、色々な方から質問を受けました。
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残念ながら、その質問に答えられるデータはまだありませんが、いつか明らかにしたいと思います。


posted by ばーりさ at 16:00| 活動報告

渡り鳥の会議(守屋)

先週は、渡り鳥の会議に招集されて沖縄に行ってました。
米露豪中韓とは渡り鳥の条約や協定が結ばれていて、お互いの保護したい鳥類のリストを交換したり、協力して調査や研究が行われており、2年に一回会議が持ち回りで行われています。今回は3日間で全体会合、日豪、日中、日韓、日米と会議を行いました(ロシアとは去年モスクワで行いました)。
シギ・チドリ類は国間を越えて大きく移動するので、お互いに情報を交換し合ったりということが有益です。私は日本のシギ・チドリ類や調査の体制について説明を行ってきました。

DSCN0126.JPG全体会合

会議の内容については環境省から報道発表があると思います。また、日本からも共同調査の提案を行いましたので、これも近いうちにご紹介できればと考えています。

シギ・チドリ類の保全に関してはオーストラリアがもっとも体制が整っているという印象で、国の行動計画や危急種の保全プログラムの策定などに政府と研究者とNGOが非常に連携しています。中国や韓国も調査の体制が整ってきていて継続的にモニタリングを行っていますが国が主導しています。

また、オーストラリアのNGOの興味深い取り組みとして、牡蠣袋を使っている浮き休息所の紹介がありました。
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潮汐に合わせて浮かぶ牡蠣袋が休息場所になります。

後背湿地が少なくなっている日本でも有効だと思います。特に都市部の干潟は満潮になるとシギ・チドリ類が行き場を失うことがあります。オーストラリアはこの休息場所を設置個所を増やして進めるということでした。

エクスカーションでは沖縄やんばるの森を案内していただきました。久しぶりに野生下のヤンバルクイナやアカヒゲを観察し、ヤンバルクイナの保護施設も見学させてもらいました。人工繁殖やマングースの除去など手厚い保護が多くの人の手によって図られています。
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しかし、せっかくの保護も交通事故にあっては元も子もありません。
生息域では注意してスピードは控えめにお願いします。
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posted by ばーりさ at 12:17| 活動報告