2018年12月13日

宮ケ瀬ダムでの水鳥調査に行ってきました

東京は週末から急に冷え込んできました。
とても堪らず、窓の断熱シートを購入してしまいました。

さて、12/10(月)に神奈川県の宮ケ瀬ダムで、水鳥の個体数を数える調査に参加してきました。
宮ケ瀬ダムは都心最大級のダムで、水道水、貯水の役割を担うだけでなく、周囲の森林環境と相まってレジャー・観光スポットにもなっています。

広くてトゲトゲした形のダムなので、船を走らせてダムをグルっと一周します。
調査自体は基本的に水鳥の数と種を記録するシンプルな調査です。
鳥は飛んで移動するので、群れを2回数えないように、群れがどの方向に飛び去って行ったかもちゃんと記録します。

1544680527043 (2).jpg

調査の結果、最も多く姿を見せたのはオシドリ(495羽)でした。次点でマガモ(191羽)です。
他にもホシハジロやカルガモ、カイツブリ類も見られました。
船が近づくと、オシドリやマガモは飛んで逃げてしまうのですが、一方でホシハジロやカルガモは割と近くまで接近できて、悠々と浮かんでいました。鳥が逃げるまでに近づける距離はflight initiation distance (FID)と呼ばれ、様々な研究で使われる数字です。水鳥たちのFIDのちがいは何なのか、とても気になりました。

水鳥以外では、ミサゴ、ハヤブサ、ヤマセミ、カワセミなどを観察できました。
ヤマセミのツンツンした頭の毛は固いのでしょうか?気になるところです。

宮ケ瀬ダムでの調査は冬の間、月に一回程度実施されるようです。

今後、季節が進んで鳥類層がどう変化するのか楽しみです。

加藤貴大
posted by ばーりさ at 15:38| 活動報告

2018年12月10日

日本野鳥の会静岡支部の望年会で話をしてきました

昨日は日本野鳥の会静岡支部に招いていただき,全国鳥類繁殖分布調査の話をしてきました。

dsc08023.jpg

40名の参加で賑やかな会でした。講演の内容や雰囲気は支部のブログで紹介されています。
http://yachounokai-shizuoka.cocolog-nifty.com/sankouchou/2018/12/2018129-3368.html

楽しい会で飲みすぎました。ちょっと二日酔い気味。

koganeya.jpg

静岡のカツ丼はノーマルなカツ丼でした。玉ねぎをしっかり煮込んでいるところはぼく好み。

posted by ばーりさ at 16:15| 活動報告

2018年12月07日

本の紹介「インコのびのびーオカメインコ・セキセイインコのオーストラリア野生生活」

インコの写真家の岡本勇太さんから本を頂きました。
岡本さんはインコの写真を撮るために働きながらオーストラリアで生活していました。その間にオカメインコやセキセイインコなど、日本ではペットとしてなじみの深い種の野生の姿を撮り続けました。
オカメインコやセキセイインコの繁殖や生態が分かる、写真集です。
インコやオウムが好きな方は野生の姿を知るには最適な本ですので、読んでみては如何でしょうか。

本の詳細
インコのびのびーオカメインコ・セキセイインコのオーストラリア野生生活
岡本勇太・写真
文一総合出版
1500円(税抜)

canvas.png
posted by ばーりさ at 16:34| 活動報告

2018年12月05日

プロ・ナトゥーラ・ファンド助成 成果報告会で発表してきました(佐藤)

プロ・ナトゥーラ・ファンド助成の成果報告会で東京の島しょで行った繁殖分布調査の結果を報告してきました。
canvas.png
2017−2018年に行った東京島しょ部の調査はプロ・ナトゥーラ・ファンド助成を元に行いました。
基礎調査になかなか予算が割かれない昨今では非常にありがたい助成金です。

今回の報告会は島しょの生物に関する発表がたくさんあり、非常に有意義な1日となりました。
東京の島しょ関連だけでも、以下のような発表がありました。
・小笠原諸島母島石門湿性高木林でのアカギ駆除の影響と外来種の動態
・伊豆諸島の大型土壌動物の特性解明
・海洋島に分布する地下生菌の分子系統地理から読み解く、伊豆諸島の森林の特異性
・伊豆諸島八丈小島におけるノヤギ駆除後の島嶼生態系回復状況と復元に向けた基礎調査
・「伊豆諸島の植生─森林─」の刊行
(詳しい内容はPro Natureニュース No.28で見る事ができます)

私の発表した内容では、ヒヨドリの分布が一番、反応が良かったです。
なぜ、伊豆諸島の有人島で伊豆大島だけ、ヒヨドリの分布が少ないのか、色々な方から質問を受けました。
2b530e80c7d0de90885e285c5d798063.jpg
残念ながら、その質問に答えられるデータはまだありませんが、いつか明らかにしたいと思います。


posted by ばーりさ at 16:00| 活動報告

渡り鳥の会議(守屋)

先週は、渡り鳥の会議に招集されて沖縄に行ってました。
米露豪中韓とは渡り鳥の条約や協定が結ばれていて、お互いの保護したい鳥類のリストを交換したり、協力して調査や研究が行われており、2年に一回会議が持ち回りで行われています。今回は3日間で全体会合、日豪、日中、日韓、日米と会議を行いました(ロシアとは去年モスクワで行いました)。
シギ・チドリ類は国間を越えて大きく移動するので、お互いに情報を交換し合ったりということが有益です。私は日本のシギ・チドリ類や調査の体制について説明を行ってきました。

DSCN0126.JPG全体会合

会議の内容については環境省から報道発表があると思います。また、日本からも共同調査の提案を行いましたので、これも近いうちにご紹介できればと考えています。

シギ・チドリ類の保全に関してはオーストラリアがもっとも体制が整っているという印象で、国の行動計画や危急種の保全プログラムの策定などに政府と研究者とNGOが非常に連携しています。中国や韓国も調査の体制が整ってきていて継続的にモニタリングを行っていますが国が主導しています。

また、オーストラリアのNGOの興味深い取り組みとして、牡蠣袋を使っている浮き休息所の紹介がありました。
IMG_1935.jpg
潮汐に合わせて浮かぶ牡蠣袋が休息場所になります。

後背湿地が少なくなっている日本でも有効だと思います。特に都市部の干潟は満潮になるとシギ・チドリ類が行き場を失うことがあります。オーストラリアはこの休息場所を設置個所を増やして進めるということでした。

エクスカーションでは沖縄やんばるの森を案内していただきました。久しぶりに野生下のヤンバルクイナやアカヒゲを観察し、ヤンバルクイナの保護施設も見学させてもらいました。人工繁殖やマングースの除去など手厚い保護が多くの人の手によって図られています。
IMG_2071.JPG

しかし、せっかくの保護も交通事故にあっては元も子もありません。
生息域では注意してスピードは控えめにお願いします。
IMG_2107.jpg

posted by ばーりさ at 12:17| 活動報告