2018年08月31日

水場カメラの試運転

です。

さて、自宅の庭に設置した水場に訪れる鳥を自動観察しようと、前回ブログで紹介した水場カメラを試運転しています。
台風や豪雨などで止まったりもしましたが、最近(多少?)安定して来ました。

前回ブログで紹介したシステムにセンサーによる計測を加えています。
[AE-BME280]とうモジュールで1.0×1.5cmと小さな温湿度気圧センサーです。
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現在は、二つのスクリプトが作動するようになっています。
〇焦電型赤外線センサー(人感センサー)で鳥の訪問を感知しカメラで撮影、同時に温湿度気圧を計測し、データを蓄積、Twitter(@cameramoriya)に投稿。
〇1時間ごとに温湿度気圧を計測し、環境データを蓄積。

鳥が訪問した時の環境データと、1時間ごとのデータの2通メールが毎日届きます。

自宅庭は公園に隣接していて、水場(バードバス)はお皿状の器に水を入れ5cmほどの石を二つ置いています。
水場カメラはタッパーに入れ、20cmほど離し三脚上に固定してあります。
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さて、送られてきたデータから8月25日~8月30日までの訪問状況をグラフにしてみました。
赤線が気温(℃)、青線が湿度(%)、黒い点がシジュウカラが訪れた時間の温度と湿度です。
20180825-08-25_31.jpg

訪れたのはすべてシジュウカラでした。メジロやヒヨドリ、エナガなども周囲にいますが、今回は水場ではとらえられませんでした。春先はエナガも来ていたので、季節にもよるのかもしれません。
シジュウカラは午前中の訪問が多く、雨模様の27日は訪問がありませんでした。雨の日は乾かないから来ないのでしょうか。
また、暑いから来るというわけでもなさそうで、毎日お風呂に入るといった習慣的なもののような印象です。
今後も継続して年間の利用する種や状況を確認してみようと思っています。

改良点として、
赤外線センサーは、暖められた木や葉が動くと作動しますので誤作動も多く、上から下向きにカメラを向け葉などが写らないように工夫するか、何も写ってない場合に送信しないなどの工夫をしてみようと思います。

センサカメラは巣箱の観察にも応用できると思うので、初冬には巣箱カメラの工作も紹介したいと思います。


ーーー参考ーーーーー
〇材料や設置場所〇
【材料と材料費】
材料費が合計で5000〜10000円ぐらい。様々に組み合わせることができるので工夫次第といったところです。
Raspberry Piも最新モデルは6000円程するのですが、性能がいいので設定は楽です。
最新モデルで設定して、野外で動かすときには安価な小型モデルというのが扱いやすいかもしれません。
カメラもいろいろなものが販売してあります。夜間撮影できるものもあります。

Raspberry Pi (小型のマイコンボード)ZERO WH 1800円(小型モデル)
MicroSD 8GB Class4以上 800円〜(各メーカ)
Raspberry Piのカメラ 1200〜4000円(アマゾン)
焦電型赤外線センサー 500円(秋月電子通商:[SB412A])
温湿度気圧センサー 1080円(秋月電子通商:[AE-BME280])
ジャンパーコード、ブレッドボード

防水ケース(タッパー利用)
三脚

【初期設定に必要なもの】
私は家にあったものを利用しましたが、以下のものが設定に必要となります。
USBキーボード、USBマウス、USD電源アダプタ、HDMIコード、ディスプレイ、パソコン

【水場を置いた自宅庭の環境】
電源が必要なので屋外の外部電源から15mほどコードを引きました。
データや映像を送るために自宅Wi-fiが届く所に置いています(MicroSDに溜めていくこともできますが回収が必要です)。

水場カメラを作製したい方がおられましたらご連絡ください。協力します。
posted by ばーりさ at 15:01| 電子工作戦隊

2018年08月26日

繁殖分布調査の報告,岐阜で

今日は日本野鳥の会岐阜の室内集会にお邪魔して,繁殖分布調査の報告をしてきました。
暑いから,荷物をちょっと軽くという気持ちと,60も持って行けば大丈夫でしょ。と甘く見ていたのですが,たくさんの人に来ていただき,資料が足りなくなってしまい,反省。

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もちろん鳥の分布調査の報告もしましたが,カツ丼分布調査のお話しも少ししました。
岐阜って,カツ丼文化の交差点なのか,いろいろなカツ丼がある日本でも珍しい場所名なんですよね。卵とじ,ソースはもちろんのこと,餡かけ,てり(デミグラスソース),味噌,タレ・・・。
そして今日食べたのはカレーカツ丼味噌がけ でした(変わったカツカレーともいう)。

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posted by ばーりさ at 22:06| 活動報告

2018年08月25日

中央公園8月25日調査報告

昨日の台風の爪痕が残る公園。
地上には小枝や青葉が散乱していました。

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(翅を休めるキアゲハにも強風による傷跡?)

今朝は鳥たちも夏枯れでしょうか。
見慣れた鳥たちも疎らです。

キジバトは最後に来てやっと1羽。
ヒヨドリは1羽も記録できません。
先週記録できたセンダイムシクイもゼロ。
シジュウカラさえも2羽のみでした。

しかも、この時期、公園はハシブトガラスの若鳥たちの楽園でした。
しかし、今朝は8羽のみ。
明らかに公園を利用するハシブトの数が減ってきました。
特に、今夏は雨が少なく高温が続きセミが少ないためでしょうか。

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(夏季のハシブトガラスの記録個体数の推移 赤が2018年)

お蔭で?ササゴイの繁殖成績は久しぶりに良好でした。
今シーズン最後の巣立ちビナが仲良く親鳥の帰りを待っていました。
公園を後にするのも、もうすぐです。
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  (孵化後30日のササゴイのヒナたち)

来週は早くも9月です。
鳥たちの渡りの季節の始まりです。
今年はどんな鳥が通過していくのでしょうか。
楽しみです。

参加者7名 記録種数11種 記録個体数57羽
次回は9月1日午前6時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 12:08| みにクル報告(宇都宮)

2018年08月24日

みにクル 九十九里浜北部 シギ・チドリ類調査(奴賀)

8/21、みにクル九十九里浜北部で、モニタリングサイト1000のシギ・チドリ類調査に行ってきました。
参加者は1名。
写真1IMGP0036参加者.JPG

沖にいる台風の影響で海は荒れています。
そのおかげで海水浴客は少なく、調査しやすいはず。
天気も晴れ。
しかし、湿度がめちゃめちゃ高く、
望遠鏡をのぞくと、遠くは霧?で霞んでます。。。
上の写真でもなんとなく霞んでるのがわかります。

霞の中をシギが歩いており、
動きなどからミユビシギだとわかるのですが、
ちゃんと見える距離に移動して確認。

そんなことを何度かくりかえして調査しました。

写真2IMG_4047ミユビシギ.jpg
大きな群れには会えませんでしたが、近くでミユビシギを観察できました。

写真3IMG_4061フラッグミユビシギ.jpg
フラッグ付きがいましたが、手ジスコの写真なのでナンバーはわかりませんでした。
色あせているようですが、オレンジと黄色のフラッグのようなので、
南オーストラリア州からのミユビシギだと思います。

今回観察できたシギ・チドリは、
シロチドリ
キョウジョシギ
ミユビシギ
トウネン
ちょっと少なめでした。

とにかく湿度が高くて蒸し蒸ししてたので、
調査終了後はもちろんジェラートです!

写真4IMG_4069ジェラート.jpg

九十九里浜の片隅にあるお店ですが、
人気店のため、こんな暑い日には駐車場は満車になります。

行き帰りに通過する水田地帯では早くも稲刈りが始まっており、
アマサギやチュウサギが稲刈り機の周りに集まっていました。
posted by ばーりさ at 11:55| みにクル報告(その他)

2018年08月23日

今年は早かった秩父のヤマガラの繁殖

昨日,巣箱の回収をしてきたことをご報告しましたが,巣箱の底に設置していた温度ロガーからデータを回収しました。

鳥が巣箱を使い始めると,その体温で巣箱の中が外より暖かくなりますので,内外の温度差を見ることで,その状況を知ることができます。

今年のデータの一例はこんな感じになります。

名称未設定-1.jpg

巣材を入れただけでは,内外に温度差は出ませんが,抱卵を開始すると,少し巣箱の中の温度が高くなります。
そして,ヒナがふ化するとちょっと下がります。暖かい日は,給餌のためによく外に出るようになるし,まだまだヒナも小さいのでヒナ自身の温度もあまり高くないためと思います。
ヒナの生長とともに,ヒナの温度でぐんぐん巣箱内の温度は高くなります。しかしヒナの羽が生えそろうとその断熱効果でやや温度が下がり,巣立つと内外の温度差がなくなります。この巣の例では,5/31にヒナが巣立ったことがわかります。

こうして明らかになった巣立ち時期と今年の気候,そしてこれまでのデータを比べてみました。

名称未設定-1.png

これまでのデータで,ヤマガラの巣立ち時期に4月までの積算気温が影響することがわかっていましたが,それをさらに補強するようなデータになりました。
今年は2010年の調査開始から最も早く巣立ち,そして最も積算気温の暖かい年でした。早かった分,繁殖に成功した巣ではヒナ数も多かったのですが,繁殖に失敗した巣も多く,例年だと繁殖した巣の大半は成功するのですが,今年は半分の巣が失敗していました。早く繁殖する食物的な有利さの反面,急に寒い日が来た時に失敗するなど,大きなリスクも抱えることになるのかもしれません。通常,失敗しても再繁殖するので,そのリスクはそれほどでもないのかもしれませんが,秩父の調査地では,これまでの観察事例から,失敗すると再繁殖しないようです。標高が高いためかもしれません。そうすると,失敗のダメージは大きそうです。



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posted by ばーりさ at 13:48| 活動報告