2016年10月07日

自然保護セミナー「失われゆく砂浜のお花畑」参加(奴賀)

NACS-J 市民カレッジ シリーズ41「海と陸をつなぐ、生きものの楽園 砂浜」
「失われゆく砂浜のお花畑」に参加してきました。
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/seminar/2016/09/nacs-j-4119292106.html
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砂浜は、鳥で考えると、シロチドリ、コアジサシといった絶滅危惧種の生息地で、その他シギ・チドリ類の採食場などになっています。それらの種も減少傾向にありますが、生息地である砂浜自体も衰退、減少しています。
そんな砂浜とそこに生息する生物の保全について参考になればと参加してきました。
講師の方は植生や地形が専門で、砂浜の種類や形状、海浜植物について詳しいお話が聞けました。
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シロチドリもフジノハナガイも描かれていて海岸エコトーンをよく表している資料。

砂浜の保全についても、生物多様性や防災機能などの生態系サービスの点から保全が必要性とのお話がありました。
保全の事例とし、「セットバック」というものが印象に残りました。セットバックとは、海岸線に構造物を極力設置しない、自然地形を尊重した保全計画(都市計画とも言えるかも)で、海岸線から内陸数百メートルには構造物を設置しないというものです。つまり、都市部を内陸側に数百メートル引っ越しさせるという感じです。なかなか大がかりな計画ですね。
でも、ハワイ州や大分県中津干潟、最近では宮城県気仙沼市で実施されているそうです。

砂浜開発に対する保全については、
現状を把握し、知見を蓄積しなければならないが、研究者が少なく、開発やそれに関する保全についてはどうしても後手になってしまうとのことです。
植物も動物もやはり砂浜研究者は少ない。。。
現状では、関係する人々の理解を高められるような科学的知見を蓄積することが重要で、それから生態学、工学、地形学などの学問融合で保全を実施していくことが必要とのことです。

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セミナー会場近くの東京駅。久しぶりに東京駅丸の内口に降りたもので、つい。
posted by ばーりさ at 15:53| 活動報告

簡易カメラ付き巣箱(守屋)

巣箱にカメラを付けて中の様子を観察できないかという相談を会員の方からいただいて、カメラ付き巣箱の設置を手伝ってきました。

購入した巣箱は、フタをネジで締めて固定するので頻繁には開けられず、ちょっと高い場所に設置しているので、巣穴から覗くのも大変ということで、中の様子を観察するためにカメラを付けることにしてみました。
と言っても大掛かりな仕掛けではなく、市販のカメラを使用することにしました。

カメラは、3000円位の小型カメラで「USB内視鏡」とかの品名で販売されています。水道管の検査などに使えるように防水で、先端には調光機能のあるLEDライトが付いています。ケーブル長が7mや15mのものがあったので、家の壁に設置している巣箱から直接自宅のパソコンにつなげて観察できるようになっています。
細工も簡単で、カメラ径に合わせてフタに穴を開け、角度や画角を調整してカメラを固定、隙間を防水パテで埋めました。画像はパソコンのカメラビューワーソフトで確認でき、写真やビデオも録れます。画質はいまいちなのですが、小鳥の行動を観察するには十分だと思います。
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東京の区内なのですが、閑静な住宅街で緑も多いためシジュウカラやスズメが巣箱を利用するようです。
野鳥の利用があったらご連絡いただけるとのことで、繁殖の状況をどれくらい確認できるかご報告できればと思っています。

帰りに神田川沿いを歩きました。大きな側溝みたいですが、コサギやアオサギが休んでいました。
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posted by ばーりさ at 15:27| 活動報告

2016年10月06日

伊豆沼で渡りの調査(植田)

伊豆沼に行ってきました。ちょうどオオハクチョウが初認された日。
でも,稲刈りが遅れていて,稲刈りの最中。ハクチョウもガンもまだ採食できる水田が少なくて,落ち着かない感じでした。

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今回の目的は,ヒヨドリなどの小鳥の渡りを記録することだったのですが,まだまだ低調でした。ヒヨドリも群れの数が少ないだけに,ハヤブサに目をつけられて,なかなか渡ることができず。風も強くてあまり記録できませんでした。
再来週にも調査に行く予定なので,その時はたくさん渡ると良いのですけど。

今回は寿司屋のカツ丼を食べに行きました。ちょっと甘めでしたが,肉は厚くて柔らかくて,幸せでした。

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posted by ばーりさ at 20:44| 活動報告

2016年10月03日

ID-BIRD タカの渡り調査(守屋)

野鳥の会 奥多摩支部さんの協力を得て、ID-BIRDでタカ類の渡り調査を実施してきました。

青梅市にある梅の公園は、標高は260メートルぐらい多摩川沿いの急な谷地形の公園です。
高木があまりなく視界は良いです。現在、ウメの木はプラムポックスウィルスが出たため切り倒されてありません。
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天候は晴れで観察日和ですが、2日前に700羽ほどのサシバの渡りが観察されていたので、ちょっとピークはズレてしまいました。これは天候に左右されるので仕方のない事です。
また今回、レーダー機器も設置し、タカ(もしくは飛んでいる鳥)がどのようにみえるかも見てもらいました。

観察できたルートは、地点の北東から南西、北北西から南南東によく移動していました。
午前中はすぐ横の谷で高柱などが観察されましたが、昼からは非常に高度が高く移動し、これは色などによる識別の世界ではなく、シルエットと行動により種を識別する必要がありました。尾羽や翼の形状、縦横の比率、大きさなど、奥多摩支部の方の助けを借り、参加者は経験を自分のものにしてくれたと思います。
識別の練習を助けるようにトビが何度も飛んでくれました。
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さて、レーダーですが周囲に障害が多かったのと対面の稜線までが2kmと短かったので、実力を発揮するには至らず、人間目視センサーに破れました。レーダーに飛翔物がどう映るかは見てもらえましたので、今回は良しとします。もう少し調整が必要なようですので、パフォーマンスが発揮できるローケーションを探す必要があります。

全体の記録ではサシバは130羽ぐらいとのことでした。ダイサギとアオサギの編隊飛行やカケスやヒヨドリの集団も観察できました。
鳥が渡っている姿は旅路を想像すると感動的です。できれば来年も企画できればと考えています。

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おまけ 奴賀君提供「梅のソフトクリーム」
posted by ばーりさ at 17:30| 活動報告

鳥インフルエンザと野生動物 シンポジウム参加(守屋)

鳥インフルエンザと野生動物というシンポジウムに参加してきました。
発表者はほぼ獣医学関連の研究者の方でした。

鹿児島県出水平野のツルのモニタリングをされているお話では、ほぼ毎年のように鳥インフルエンザウィルスは検出されているようです。遺伝的解析によってウィルスを系統的に分けると、北米由来、欧州由来、アジア由来のものがあり、出水平野では3種類が同時期に検出されているそうです。伝播経路としても興味深かったのですが、欧州とアジアを結ぶ渡り鳥はなんでしょうか?アカアシチョウゲンボウ?

また、ツルはウィルスによって死亡するようですが、カモはウィルスによる死亡とは考えにくい状況で、他の要因で死んだ個体を検査して鳥フル罹患がわかったそうです。自然宿主としてカモがほぼ死なずにウィルスを持つことからキャリアーとしてのカモはほぼクロのようです。
ただ、カモがウィルスを運ぶ可能性が高いのはいいとして、それらが繁殖地に帰り仲間にウィルスをうつし、またそれぞれの越冬地へ向かい感染を広げるというストーリーで説明されていたのですが、繁殖地で個体同士の接触が頻繁にあるのか疑問でした。渡り鳥が利用する環境水の中にもウィルスがいたことを考えると、渡り途中の中継地のほうが各種乱れて集団になるので可能性が高いのではないかと思いました。

もうひとつは、渡り鳥からどうやって鶏舎の中のニワトリへ?という疑問ですが。
センサーカメラを使った調査の話題では、鶏舎内にはネズミがかなり多いようです。また頻度は少ないもののネズミが外部へ出ることもあり、またイタチが侵入してネズミを捕まえているという紹介もあったので、外部でカモに接触もしくは間接的に接触して鶏舎に持ち込む可能性はありそうです。しかし、カモ→環境水?→イタチ?→ネズミ→ニワトリとステップが多いので、それほど大発生していないのかもしれないと思いました。実際どうなんでしょう?感染経路の特定は難しそうですね。

今のところ、出水のツル集団越冬地では、大規模な集団死は起きていませんが、インフルエンザウイルスは常に変化し続けているようなので、より感染力の強いウィルスになるとも限りません。
越冬地の分散化は、それを防ぐためにも急いだほうが良いのではないかと思いました。
posted by ばーりさ at 16:10| 活動報告