2018年11月16日

水場の利用時間


です。

水場カメラは11月の初めから、Twitterへの投稿をカメラからビデオに変えて、動作などを確認しています。
15秒のビデオですが、やはり写真より情報量が多く、行動なども観察されて面白いですね。画像は落ちますが…。

行動を見ているとシジュウカラがウグイスに威嚇したり、ヒヨドリがほかの鳥を追い払ったりといった種間の関係も観察されています。




自宅(東京都北多摩)の水場カメラは8/9から始め、9/23を境にヒヨドリが、9/27頃からヤマガラが頻繁に水場に顔を出し始めました。
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図1 シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラの水場への出現日(8/9〜11/13)

ヒヨドリは一回り大きく、強そうです。他の鳥に与える影響はどうなのでしょうか?
そこで、シジュウカラの水場への渡来時間を、ヒヨドリが頻繁に現れだした9/23以前と以降でグラフにしてみました。
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図2 シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラの水場への出現時間(8/9〜11/13)
(最も訪れた時間帯を100%として相対的に表現しています)

青点線のグラフが9/23以前のシジュウカラの出現時間ですが、お昼を挟んだ10時台と13時台にピークがありました。
それが、9/23以降は、ヒヨドリ(灰色)が昼を挟んだ11時台と13時台によく現れるようになり、シジュウカラ(青線)はそれを避けるように12時台の出現が多くなっていました。直接コンタクトしている場面をまだ確認していないので、追い払われているのか避けているのかは分かりません。また、ヤマガラ(オレンジ)はシジュウカラも避けるように15時台がピークになっていました。
非繁殖期の力関係は ヒヨドリ>シジュウカラ>ヤマガラ か?

そのあたりも注目してデータを貯めていきたいと思います。
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posted by ばーりさ at 23:37| 活動報告

2018年11月15日

ニューカレドニアのカグー(佐藤)

 

出張でニューカレドニアに行ってきました。ニューカレドニア本島は元々オーストラリア大陸とつながっていましたが、数千万年以上前に分離し、現在まで孤立した島です。そのため、哺乳類がコウモリ類を除いて生息しておらず、大型の捕食者がいませんでした。そういう環境で生息してきた動植物は、対捕食者戦略がぜい弱で、たとえばカグーは飛ぶことができません。

今回、訪れた州立巨大シダ公園は巨大なシダやヤシなどが高密度で生い茂る森です(写真)canvas.png。ここは佐藤が2011年〜2015年までカッコウ類の托卵に関する調査を行っていた場所でもあり、数年ぶりの再訪に心躍りました。しかし、この数年間で大きな変化がありました。数年前にはたくさんいたカグーが、今回はほとんど出会う事ができませんでした。公園の職員に聞くと、数年前から公園内に野犬が現れ、それからカグーの個体数が減少したとの事です。

以前からこの公園はシカの食害が問題になっていて、公園内の一部では、電気柵が作られています。ニューカレドニアの植物は約8割が固有種ですが、そのほとんどが哺乳類に対抗する術を持っていません。一方、外来植物は刺などを持っているため、シカは選択的に在来種を食べている可能性があります。

また、ノネコも生息していて小鳥類などを食べていることが分かっています。さらに今回、野犬の登場で、カグーが大きな影響を受けていました。

日本でも、外来種問題はよく取り上げられており、たとえば、昨年の日本鳥学会のシンポジウムのタイトルは「生態学者

vs 外来生物 本気で根絶, 本気で再生

奄美・沖縄・小笠原」でした。今後も外来種問題とは向き合っていかないといけないと感じました。


posted by ばーりさ at 16:13| 活動報告

2018年11月14日

オバシギ・コオバシギの絵画コンペティション

守屋がシギチドリの国内コーディネータを務めている「東アジア-オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ(EAAFP)」では、オバシギ・コオバシギの絵画コンペティションを来年1/3まで行なっています。
フライウェイ賞の副賞として、興和の望遠鏡・双眼鏡もありますので、是非ご参加ください。

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募集要項PDF(日本語) → 4_Knot_Painting_PT_Jp.pdf

昨年(2017年)の全国調査ではオバシギは、最大で春に約500羽、秋に約700羽が確認されています。
1調査地当たり5羽程度で、わたり鳥なので国内ではなかなか確認しづらい種ではあります。
東アジアフライウェイでは、特に黄海で減少傾向が目立っています。

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丸っこく、繁殖羽はシブい色をしているシギなので、これを機会に注目してみてください。
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posted by ばーりさ at 10:06| イベント情報

2018年11月13日

野付湾でガンカモにドローンの接近調査をしてきました

先週、野付湾に行ってきました。伊豆沼の嶋田さんたちと行っているドローンでガンカモを調査するときにマニュアル作りの仕事で、ドローンがどのくらい接近するとガンカモが警戒行動を取るかを、繰り返し実験しました。

野生動物にドローンを近づけて撮影するせいで、彼らにストレスを与えてしまうことが問題になりつつあります。今後、さらにドローンの利用者が増えることに備えて、ガンカモに負担を与えない撮影や調査方法のガイドラインを作ることが、この調査の目的です。各地で同じ実験をしていますが、カモ類は水面にいるときにはドローンへの警戒心が弱く、この写真のオナガガモのように眠っているときは、ドローンが近づいても目を覚まさないことが、ほとんどです。一方、私には意外だったのですが、人を恐れないオオハクチョウはドローンへの警戒心がとても高いようでした。

ドローンのプロペラ音はかなり大きく、これが警戒心を高める原因だと考えられます。使用したドローンはDJI社のPhantom4 Proで、接近実験には従来型のプロペラを用いていますが、最近発売された静音プロペラは実感できるくらい音が静かになっているので、今後、ドローンでガンカモ調査をするときには静音プロペラを使いたいと考えています。

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お世話になった野付ネイチャーセンターの駐車場にキタキツネがいました。冬毛に生え替わったばかりで、フカフカです。じつは写真のキツネのそばには観光バスがとまっていて、何かもらえないかと思って待っているようでした。
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でも、すぐそばにこんな看板があるので、バスのお客さんも写真を撮るだけで食べ物はあげていませんでした。でもキツネはここに居着いているようなので、ときどき食べ物をもらっているのでしょう。春には子ギツネがよく交通事故に遭うそうなので、かわいいキツネですが、エサやりは慎みましょう。
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posted by ばーりさ at 10:01| 活動報告

2018年11月12日

インコフェスタ2019

最近、事務所で手伝いをしていただいているM堂さんもスタッフに加わっている「インコフェスタ2019」のご案内です。
チラシをいただきました。
ちょっと先ですが、来年3/9に東京・東新宿で開催されます。

コンパニオンバードとして知られるインコ類ですが、話題提供者の方々の雰囲気に、なぜか可愛さはありません。
なんと野生インコ・オウムがメインの内容です。バードリサーチ向き?
知る人ぞ知る海外鳥行のプロばかりですので、間違いなく面白い話になると思います。

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posted by ばーりさ at 19:03| イベント情報